よるのおわり

日々を愛でる

書くこと

書くということは、制限も正解もない真っ白なところに、自身の感覚と論理を頼りにして、よく見通せる眼でもって、確かなものを組み上げていく作業であるなあと思う。表現の楽しさと苦しさがあって、それは研究というのも同じことだな。

 

(3月の終わりまでこんなところに入居しています。)

ぬかづき | アパートメント

本日の夜ごはん

スーパーで安売りしていたダシ巻き卵を切って,薬味のネギをのせて,醤油をすこしだけたらして,七味をぱらぱら.

それと同時に,九条ネギを刻んで,ゴマ油八角花椒を散らした鍋で焼き色をつけた.塩も少々.そこにお湯を入れて,鶏ガラスープで味をつけて,春雨をひと束.油に漬け込んだ白味噌+もろみ (「ゴールドオイル」の固形部分) と一緒に溶いた卵をふわっと流し入れて,固まるまでしばらくグツグツ.片栗粉でとろみをつけて,胡椒をふって,スープの完成.

冷凍庫の奥で固まっていた揚げ出し豆腐をお湯で解凍して,水気を切って短冊切りに.フライパンにゴマ油でニンニクを炒めて,豚コマと短冊に切った揚げ出し豆腐を炒める.ざく切りにした小松菜の芯も加えて,火が通ってきた頃に葉っぱも投入.薄口醤油で手早く味をつけて,葉っぱが元気なうちにお皿に盛る.

ご飯がなかったので丸餅を焼いた.

簡単に作ったけれど,どれもおいしくできて,なんだか満足感の高い夜ごはんだったのでした.

自転車に乗りながら、何かが目に入って、視界のまわりの感覚がもさもさする。

虫…?と思いつつ角を曲がると、自動販売機の光に照らされて、雪がすらすらと舞っていた。なるほど…

対向車のヘッドライトに照らされて、また、雪が見える。雪は、光があるところにだけ存在するみたいだった。

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道路1本隔てた横には冬の海が広がっており,その道路に面したホテルの裏庭には,公園が広がっていた.ホテルというよりは家という感じで,2階建てのこじんまりした,でも居心地の良いところ.

部屋の窓は公園に面していて,噴水のある大きな池を芝生が取り囲む借景となっている.うっすら雪の積もった公園はすごく寒そうだけれども,カモやカモメや名前のよくわからないトリが数百くらい,たぶん,そこに住んでいる.公園の向こうには街が広がっており,公園と街のあいだには中世の城壁がそびえている.

夜中や明け方,部屋に置いてあるロウソクにマッチで火をつけて,静かに燃える炎の向こうでときどき鳴くカモの声を聞く.

郊外

キャンパス街の外れの,ほとんど郊外と言っても良いような場所.セントラルヒーティングで暖かい建物の,最上階の部屋で食事を摂るために,地下の共同キッチンとのあいだを行き来する.エレベータなんかはもちろんなくて,ふかふかした階段を登り降りする.

そこでは,高緯度地域の冬の短い陽もことさら暗く感じられ,夜中に降る霧雨は音を立てずに,木々や石の感触でそれと知れるばかり.