よるのおわり

日々を愛でる

冴えない日曜

なんだか冴えない頭を抱えながら,午前中いっぱい仕事をして,Rの提案でタイ料理を食べにちょっと遠出する.10月も半ばだというのにまだまだ暑くて,クーラーのきいた店内で,うだったような繁華街を眺めながら,違う種類のランチセットを少しずつつつき合いながら,遅いお昼を食べる.

すこし,必要なモノを買ったり,寄り道をしたりしながら,帰ってきて,頭が痛いといって昼寝してしまったRを横に見ながら,お仕事をすこしだけ進める.本当にすこししたら,もう夕方で,家の外は暗くなっており,夕飯にと作りはじめた鶏肉のカシューナッツ炒めは盛大に失敗,ゆし豆腐は袋を開けた瞬間にこぼれる,という事態.

なんだか灰色な気持ちになったまま夕飯を食べて,19時過ぎにはもう眠ってしまいたいような気分になってくる.こういう日曜の午後も,まあたまには,あるよね.

夕方から

集中して、研究計画のドラフトを立てたかったので、夕方から近所のカフェに行った。出がけに、昨日買ってしまった新しい保温ボトルと、これまで使っていたボトルのどちらを持って行こうか、少し迷って、新しく買ったほうをカバンにおさめた。 

途中の道では、ある家の、屋上の水タンクにつながるホースが外れて、二階くらいの高さから、噴水のように、盛大に水が吹き出ていた。水はそのまま、家に面した川の中に落ちていて、ちょっとした見ものだった。

 

18時過ぎのカフェには高校生たちがぞくぞく現れて、勉強したり、互いを気にしあったりしていた。この時間帯に来ることはなかったから、知らなかった。新しいマグはすばらしい使い心地だった。

 

すっかり暗くなった帰り道、電線にオオコウモリがぶらさがって、風に揺れているのが、シルエットだけ見える。

 家に帰って、ちょっとおやつをつまみながら、シイラのムニエル、キャベツのスープ、ミミガーの和え物を作って、パンをトースターで焼いて晩ご飯にした。今日はひとりの晩ご飯なのだった。

軟骨ソーキ

なかなか進まない仕事を,ゆっくり着実に進めつつ,隣の部屋では,軟骨ソーキを作りはじめる.ショウガや粒胡椒や八角に,昆布と,泡盛もたくさん入れて.

しばらくお仕事をして,隣の部屋に出てみると,なんとまあ,いい匂いが漂っているのだった.

まだまだ暑いから,仕事部屋にはクーラーを入れているけれど,台所の窓は開け放してあって,乾いた風がよく通る.空気の匂いだけは,もう秋になっていた.

台所の読書

昼下がり,海岸まで走って,帰ってきて,大汗をかいた.
それでもなんだか気力がわかなかったので,夕方のちょっと前から,無理にお仕事を進めるのはやめて,普段できないことをすることにした.

風の通る涼しい台所に椅子を出してきて,ずっと読みたいと思っていた本を,線を引きながら,ちょっとずつ読んでいく.冷凍してあったデカフェのコーヒー豆を挽いて,ひとりぶんをアイスで淹れて,スコーンを温めて,かじりながら読む.

気づいたらもう外は薄暗くなっていて,なんだか生産的なことはせずに1日が終わってしまうところだった.しなければならない仕事はたまっているのだけれど,まあこういうのもたまにはありかな,と思ったりもしているのだった.