よるのおわり

日々を愛でる

屋上の風

初夏のようにからりと晴れた休日、屋上に干していた洗濯物を取り込むときに下を見下ろすと、午後の陽が川面にきらきらと輝き、風に吹かれて、白くてふわふわなススキの穂が緑の芝生の上で一斉に同じ方向へなびく。屋上で風に吹かれるのは本当に気持ちが良い。

文字によって知る

ひさびさに出勤ができるようになったので、午前中だけ職場へ。自転車に乗るときにはもはやレギンスも長袖も必要なくなっており、季節の移り変わりを感じる。人のいないひさびさの職場ではなにやら気が散ってしまい、慣れた家のほうが集中できるようになって…

車とチャイと家具

船で送られてくる車を受け取りに。お昼のベトナム料理屋はさほどすばらしくもなく、1食分を損した気持ちになる。以前みかけて気になっていたクラフトチャイを購入し、バスに乗って、けっこう長い時間を揺られて、港へ。受け取った車を運転して、初夏のような…

ととのう

ひさびさに外でごはんを食べて、川沿いを歩いて帰る。おいしいクラフトビールをいくつか飲んで酔っており、5月のまだすこし冷たい夜風に吹かれながら、手すりに寄りかかって、川面に映ってゆらめく街灯の明かりを見ていると、ふわふわといい気持ちになってい…

川を流れるもの

近くを走る川を流れていくものが楽しい。海に近いため、クラゲが流れることに最初に気づいた。注意して見るようになって、魚、エイ、発泡スチロールなど。護岸工事がされていて、川幅の等しいまっすぐな川だけど、なんとなく、全反射で見えにくい水面下を盗…

ちょっと花でも

南の島でお世話になった人たちからお花が送られてきた。てっきりRにかと思っていたら、私の名前も入っていてうれしい。 在宅の仕事机(というリビングの食卓)の上に花かごをのせて仕事をしていると、なんだか新鮮な気分になる。飼い馴らされた植物の気配が…

ひさびさの外出

さわやかに晴れた初夏のような日曜、バスに乗ってすこしだけおでかけ。引越しのときに使いづらいベビーカーをリサイクルに出してしまったので、軽くて使いやすいものを買いに行かねばならない。途中の停留所で降りて、量販店で実見。もともと狙いをつけてい…

エスプレッソマシーン

エスプレッソマシーンの真似をしていた。「プシュー」「ンゴゴゴ……」Rからは、なにそれ……と言われた。 そんな夢を見たことを伝え、改めて真似をしてみた。自分でもあまり似ていないなと思った。

ヤンソン短編集

トーベ・ヤンソンの全集を読んでいて、これは前に読んだことがある……という短編にいくつも出会った。調べたら2016年11月に『トーベ・ヤンソン短編集 黒と白』、2017年12月に『トーベ・ヤンソン短編集』を文庫で読んでいた。話の筋はほとんど忘れていて、同じ…

きりのいいところで止める

在宅ワークが増えていることに関して、「きりのいいところで仕事を止めないほうがいい」という小ネタを見た。あとすこしで終わるところでやめておけば、次に始めるときに手をつけやすい、手が動けばそれでスイッチが入る、というものだったように思う。 2年…

引っ越し→移動

ワンルームのひとりの引っ越しはシンプルなもので、単身パックに家電と家具と本と服をつめて、すぐに使うものを別送し、なんなら半日くらいですべての準備は終わった。 今回の引っ越しでは、人数は3人に増えており、家は広い。詰めても詰めても必要なものが…

最後の朝の町内放送

引越しの朝、トイレのなかで朝の町内放送を聴いた。6時に家の前のスピーカーから流れる朝の町内放送は、迷惑というよりはむしろ、1日の始まりのペースメーカーだったり、この家に帰ってきたという懐かしさを想起させるものだった。3年の月日を思い出して感傷…

引越し

引越しのための家の片付けをしている。この約10年で何回引越しをしたか数えたら、12回しており、住んだ家の数は10戸だった。1年に1回引越しをしている計算になり、ちょっとどうかしている。20代の前半まではあれほど買い込んでいた洋服や服飾雑貨もほとんど…

谷地

夜の農地を久々に歩いた。日中は半袖半ズボンでも汗をかくくらい暑いのだけれど、夜には涼しい風が吹いて寒いくらい。そういえば今夜は冷え込むという話だった。ときおりふわふわと飛んでくるホタルを探しながら、山に囲まれた谷地をぐるりと歩く。ウシもヒ…

先日スーパー併設のパン屋で買ったパンはそれほどおいしくもなく、きちんとしたパンを食べたいとしばらく思っていたところ、きちんとしたパン屋に行く機会ができた。運転していくと、川にたくさんこいのぼりがかかっている。ドライフルーツの入ったのをふた…

朝の時間

朝早く目が覚めてしまう。なぜだろう。たぶん寝苦しいのではないか。 ……隣室に移り、窓を開けて、まだ涼しい外の空気を入れる。ヨーグルトを食べながら、LとRが起きてくるまでの隙にそそくさと仕事を片付けていく。外はだんだん明るくなっていって、ときどき…

夏の小学校

午前中にふにゃふにゃと仕事をして、お昼に残り物を片付けて、午後にはLと散歩に出た。ここ数日はどんよりした天気で雨など降っていたけれど、今日は雲ひとつない(たぶんなかったと思う)快晴。小学校の敷地のコバテイシの木陰にベビーカーを置き、水たまり…

麺類のGW

GWは毎年気づかないうちに始まる。今年はどこにも行かずに家にひきこもっており、毎日が区別なく流れていく。ただし食材を一掃しているため、お昼に食べたもの(トマトのパスタ、ニシンのパスタ、焼きそば、台湾混ぜそば)で日々の区別が可能である。うちに…

わざわい

こちらに来て、懸念の仕事を終わらせ、家のなかに閉じこもって午前と午後で分担してそれ以外の仕事をやっと進めている。雨が降ると蒸し暑く、もうクーラーが必要かもしれない。 すべてのものには異なる側面があり、悪のように見えるものを「俺の正義」であろ…

木屑が口の中に

口の中に木屑がたくさん詰まっており、掻き出してもつぎつぎに湧いてくる。どこかに吐き出そうと思ってドアを開けるとそこには茶室があり、ここで吐き出してはいけないと思う。 目が覚めたら喉が乾いて口の中が乾燥していた。

春の川辺

春の川辺のすばらしさよ。海の水の混じる水位は上下し、ユニークな形の花や新芽がそこかしこの樹々から飛び出し、青い空はぽかぽかと暖かい。行き交う人びともどことなく歩みが軽い。、

ふたつの朝

老人ホームとなにかの会社の独身寮を、朝、窓の外から少し覗いた。老人ホームではオレンジ色のやわらかい光に照らされて、入居者たちが窓辺に集り憩っているようだった。独身寮では、薄暗い一階の大広間に1人用の机とパイプ椅子がテレビの方向に向かって並べ…

過密な1週間

いろいろなことが重なり、Lとふたりで暮らしながら、フルスロットルで仕事をする。仕事時間は保育園に預けているあいだだけ、Lが風邪をもらってきたらすべて終わり、というスリリングな状況。朝から夕方まで気力を振り絞って仕事を進め、夜は育児をしながら…

風雨のち快晴

保育園のお迎えのときに、日が暮れる薄暗い川岸で、冷たい風に雨が叩きつけられて、折りたたみ傘はバサバサとしなった。水面には波が立ち、浮かんでいるカモはひたすらじっとしている。4月なのに真冬のよう。これなら水中のほうが温かいのかもしれない。ふと…

道行く食べ物

何かを食べながら道を行く人の食べているものはことさらおいしそうに見える。春の陽気のポカポカした朝、近くの裏道を歩いてきたパンクロック調のおにいさんはドライマンゴーを袋から出してはつまんでいた。KALDIのビニール袋を持っていたので、たぶんそこで…

4月の桜

単身赴任生活が終わり、新年度が始まり、どさどさと飛ぶよう日々が過ぎた。はじめての休日になってやっとひと息。IKEAに行って溢れるモノを眺めたり、すてきなカーテンを吊るしたり、なかなかのお昼を食べたあとに保養地を通りすぎて山の上の僻地に行ってき…

沖縄感

土曜の静かな職場で仕事をしてきた帰り、バスを待ちながら「この風景は南の島のようだ」とふと思った。まず、比較的暖かいこと。朝だけ雨が降り、午後からは曇り空から太陽がさしこんでいた。次に、人も車もあまり通らず、大きな道路が街灯に照らされてずっ…

擦りガラス

座るとちょうど目の高さが擦りガラスになっていて外が見えない。しかし、やってきたスープを飲むためにかがみ込むと、外を行き交う人びとが見えたのだった。

帰路

ごく個人的な説明会に出たあと、線路の向こう側の道を通って帰ってきた。上がって下がってまた上がり、線路沿いをまっすぐ行くと見えた道は山に阻まれて行きつ戻りつを繰り返した。線路のこちら側は1年も通っていたのに、こんなふうになっているとはつゆも知…

ロヨラアームズの昼食

あるときの心情に驚くほどマッチする本を読んでいることに気づき、ページを繰る手が止まらなくなり、最後の1文を読み切って、それまで呼吸を忘れていたかのような気分で「ほぅ……」と天井を見上げて息を吐き出すようなときがたまにある。たいていは静かで沈み…