よるのおわり

日々を愛でる

diary

また流れ星

夜空にスッと線を引くように、薄い橙色の流れ星が目の前をシューッと消えていった。体感的にはだいぶ長いあいだ見えていて、後半のほうは本体がモロモロと崩れていくのさえ見えていた。 見とれていて、ただ「ほー…ほー…ほー…」と心のなかで言いながら、感心…

猫と月

夕方のすこし前、散歩にでたら、塀の上に乗って向こうを一心に見つめている猫がいた。私には気づいていないようだったので、そろりそろりと忍び寄る。ビルケンシュトックのサンダルが砂利を踏む音が悔しい。 あとちょっと、というところで気づかれて、振り向…

崖の桜

谷地を見下ろす崖沿いに、桜の木がたくさん植わっているところを見つけた。季節になったらまた来よう。先の楽しみがひとつ増えた。 坂の下に見える海には陽が照っていて、きれいだった。

ピンク

花の咲いているところ、遠くのほうにピンク色の花びらのようなものが落ちており、 近づいてみると、プラスチックのコップだった。

Excellent

せっかくなので初詣の様子を観察してこようかということで、成田山に行ってきた。成田山、全国にあるのだな……。出店の様子もそれらしく (山羊汁があったりする)、風は吹いていたけれどそこまで寒くはない。おみくじは、英語表記のものを選んでみたら、大吉だ…

ゆっくり

朝、なぜか起きられたので、近所の浜辺に朝日を見に行った。海岸線に沿って人がたくさん待機しており、港ではエイサーまでやっていた。風は吹いていたけれど、そこまで寒くはない。空は紅くなったけれど、「初日の出」そのものは見られなかった。(気配はあ…

牛乳パック

家の牛乳がもうわずかとのことだったので、帰りがけにコンビニで1リットルパックのを買った。最近手首が酷使されているので、片手で持つと腱鞘炎になるかなという思いと、接地面積を少なくしてできるだけ温まらないようにしたいという思いを両方とも叶えるた…

自転車で行く途中、道の反対側に、しゃがんでタバコを吸っている人がいて、やや目が合う。作業着を着ていて、このあたりは工場地帯だから、きっと休憩中なのだな。おつかれさまです。 視線をふと、もとに戻すと、左手の塀の上に白い煙が立ち上っていた。少し…

歳月

学部を卒業してからもう10年になるのだけれど、当時の少なからぬ時間を一緒に過ごした人びとと、わりと大規模に集まった。人によっては本当に10年ぶりで、住んでいるところやライフステージはいろいろに変わっていたけれど、見た目や雰囲気は昔のままで、お…

水色

水色という言葉は、冬の朝の、海の水面のためにある。

雨の匂い

夜、ひさしぶりにでかけて、帰ってきたとき、こちらに近づくにつれて雨が降っていくのがわかった。駅を出るとけっこう本降り。スーパーをぶらぶらして、10分ほど雨宿りした後、小降りになったところを見はからって、街に足を踏みだす。あとは帰って眠るだけ…

睡眠薬

偶然にも、こちらのほうで空き時間ができてしまったので、土日はひとり家にこもってお仕事。気温がかなり低くて、じっとしていると寒い。そのかわり、リラックスしながら、ひさびさに仕事を大きく進めることができた。Rにはすこし申し訳ないような気がするけ…

寄り道

お仕事が早く終わったので、一駅分歩いた。晩秋の陽射しのなか、高級住宅街をてくてくと。公園の木には大きなカラスがとまっており、あちらのほうからはまごうことなき三線の音が聞こえる。近寄ってみると、ベンチに座ったおじさんが脚を投げ出して、気まま…

秋の帰り道

陽が沈む直前の道を歩いて帰った。いつもは通らない道で、左側に広大な公園(森?)が広がっているのを知った。今度歩いてみよう。右手の見晴らしの良いセレモニーホールでは、結婚式をやっているらしく、礼服姿の若い男女がエントランスの外で談笑していた。…

犬の遠吠え

午前中、スーパーから戻るときに、救急車のサイレンと、赤ちゃんの泣き声のような声が聞こえる。(最近なんでもそう聞こえてしまう)でもヒトの声とは少し違う。 きょろきょろまわりを見渡すと、近くのコンクリート造りの建物のバルコニーで、犬が遠吠えをし…

猫の横断

信号待ちをしているとき、交差点をはさんで向こう側の歩道を、猫が待っていた。歩行者信号が青に変わって、猫が踏み出そうとすると、左折車が立て続けに通って、猫は渡れない。車が行ってしまって、青信号が点滅をはじめたとき、猫はちょっと周囲をうかがっ…

病院の鳩

病院の雨上がりの窓から2階のベランダバルコニーを眺めていたら、青空の反射する水たまりの向こうの壁のところに、鳩がちょこんと座っていた。外の方を見ていた。

雨の日曜日

早朝、家を出るときに、夜中雨が降っていた形跡を認めた。ここ数日気持ちのいい秋晴れがつづいていたし、雨は朝だけだろうと思い、折りたたみ傘はカバンに入れずに家を出た。 昼過ぎ、仕事が終わって、地下の窓のない部屋から出てくると、外では細かい雨が降…

勾配

早朝のまだ暗い時間の通勤途中、空気が不均質なのを感じた。山の近くでは冷たい空気の塊があり、川や海の近くには暖かい空気がある。

小指

シンクの乾かし棚に乗せたお皿を取ろうとすると、その横のフライ返しがひっくり返り、それに動かされて包丁が落ちてきた。反射的に手を差し出してしまい、刃の面をくるりと回転させた包丁は小指の先をすっぱり切りながら落ちていった。 傷が浅かったのもある…

月と流れ星

月がきれいと聞いていたのだけど、あまりきちんと見る機会がなかった。秋になるとなぜか眠りが浅くなるので、通勤時刻も早くなる。まだ暗い早朝、自転車を走らせていると、真っ暗な空にまんまるの月が見えた。 その後、歩道橋のところにさしかかると、空にシ…

早朝の光

通勤時の自転車がだんだん寒くなってくる。秋には眠りが浅くなって、朝早く目覚めてしまうので、通勤時刻が早くなっていることも関係しているのかもしれない。今日の空は、雲の真っ暗な多いが、断層のようにずれて、天の川みたいに、青白い部分が現れてきて…

ピクニック

朝から最高の秋の日和で、前日から、今日はピクニックに行くと決めていた。研究所に行く途中の道から見える丘へ。Google Mapを見て、その丘は公園の一部になっていることも確かめた。 アイスコーヒーを挿れてマグに詰め、クスクスのサラダと、ニョクマムに漬…

国分寺

国分寺、初めておりる駅だとばかり思っていたら、駅前の道に記憶がある。そうか、数年前の学会のときに訪れたのだった。待ち合わせのカフェは、前に歩いた道のほうにあることがわかった。「ということは…」とすこし期待が高まる。 待ち合わせのカフェは、な…

空港の夜

帰国してくるRを迎えに、夜の空港に出かけていった。お仕事をするために、少し早めに家を出る。休日の電車は空いていて、晩ごはんくらいの時刻に到着する。 空港の中をひと通り歩き回ってみて、ふむふむ、江戸風の区画に、いろいろな飲食店がある。しかし、…

ピクニック

金曜日、ひさしぶりに晴れのマークが見えていたので、朝、家を出る前に洗濯をした。帰国した翌日の祝日の月曜の次の、はじめての晴れの日ではないかしらん。洗濯機は、前の持ち主も含めてかれこれ10年間使っており、ここ数年は洗いのときの回転が弱々しくな…

雨上がり

電車をおりると、雨があがっていた。秋めいてきた空気に磨きがかかり、だいぶ肌寒くなっている。頭上を見あげると、まだまだ厚い雲が空を覆っている。しかし、遠くのほうの雲の切れるところでは、雲の切れ端がぽこりぽこりと浮かんでいて、その背景に黄金色…

Jenaのお散歩

休みの時間に、Phyletic Museumを見学にでかける。系統樹がコンセプトの博物館とか、サイエンスとアートの融合とか聞いて期待していたのだけれど、展示内容はちょっと期待はずれ。教科書に書いてあるようなことを実物標本を用いて表現しようとしている意図は…

休暇

月曜なのでどこもすいている。 午前中は識名園に行き、ときおり雨がザーザー降ってきたりするなか、庭園を歩いた。池にぷかぷかとたくさんの藻が浮いており、見た目には不思議な雰囲気になっている。よく見ると、水底にも同じような藻が繁茂しており、これが…

イカの納品

カフェの2階でお仕事をしていると、向かいのビルの前に小さなトラックが停まる。荷台の上に、キャップをかぶった人がひとり上がる。荷台はのっぺりした長方形で、上面に丸い蓋がついている。様子を見ていると、どうやら魚を行きたまま運搬するトラックのよう…