よるのおわり

日々を愛でる

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靴下を買うような時間

都心を抜けて関東の端から端へ。そもそも起点が遠いのでピークは自然と避けられたものの、それでも人はたくさんおり、電車を降りようとすると今まで私が座っていた席に私を押しのけて座ろうとする人に押されたりして、ああ東京は怖いところだ…などと思う。移…

雪のクリスマスイブ

12/23の夕方に3回目のワクチンの接種案内が来て、当日のタイムスロットから予約が可能になっていたので翌日の朝をとった。午後から雪が降り出していて、外が真っ白になるくらいは積もっている。急いで保育園にお迎えに行くと、もう最後のひとりだった。クリ…

夜の海まで

カフェインの入っているコーヒーを昼間に飲み、Lも欲しいと言ったので少しあげたところ、あっというまに飲んでしまった。 そして夜、わたしもLも目が冴えて眠れない。リビングでお仕事をしているとLも起きてきて、一緒に夜の散歩に行くことになる。22時過ぎ…

夏の暑さの休日の散歩

朝に電車に乗って古い都へ。朝ごはんの食べられるお店はどこも混んでいるので、コメダへ。雰囲気がすばらしい。味も良い。文句なし。 その後、人の往来が活発化しはじめた街を横切り、コーヒー豆を買ったり、街中に現地保存された遺跡を見たりしながら、暑さ…

雨の古い街

現場に行かねばならない仕事のため、前住んでいた街にやってくる。ここに最後に来たのは、引っ越しをして南の島に行くときだったはずなので、もう3年以上ぶりになるのか。なんてこった。 ゆっくりした電車に乗ってそちらに向かうにつれて、雨が降ってくる。…

さよなら南の島

仕事のため、以前暮らしていた南の島へ。 こんなご時世ではあるけれど、どうしてもその場で顔をつきあわせて資料を確かめなければ解決できない問題というものもあって。Rも別件でやはりその場に行かなければならない用事があり、Lも含めみんなで行った。空港…

砂肝の石

電車に乗って海の方におでかけ。途中の駅で持ち帰りのお寿司を購入。降りて線路沿いを歩くけれど、風が強くて本当に寒い。良さそうな公園があり、池のほとりに空いたひなたのベンチで弁当を広げる。温かいお湯を持ってきたのでインスタントのワンタンスープ…

憧れのホットスナック

車が故障して修理に出していたのが直ったと連絡がある (オルタネーターというところが壊れていたらしい)。散歩を兼ねて取りに行くことにする。まずは中継地点のケーキ屋さんへ。前回は失敗したので今回は安泰のモンブラン。おいしい。その後、ぶらぶらと歩き…

末端が冷える

大晦日の夕方にふらりと海まで行くのはどうだろうか、と1-2日前から考えていた。RとLはでかけていて、ひとりだ。仕事にはまあキリがついたと言える。いちおう目的地を設定して、倉庫みたいなスーパーマーケットで唯一おいしいパンを買うのだと決めた。とはい…

引っ越し→移動

ワンルームのひとりの引っ越しはシンプルなもので、単身パックに家電と家具と本と服をつめて、すぐに使うものを別送し、なんなら半日くらいですべての準備は終わった。 今回の引っ越しでは、人数は3人に増えており、家は広い。詰めても詰めても必要なものが…

フレンチトースト

引越しの朝、風邪気味のLを抱っこしながら、あまりものでフレンチトーストを作り、Lが生まれたあとに病院で繰り返し聞いていたSpotifyのプレイリストにたまたま入っていた曲をハミングしていたら、泣きそうなくらい感傷的な気分になってしまった。産後の1週…

夜中に台所で

3年前ここに越してきてすぐのときのことをいまだに思い出したりする。 はじめは夜のバスの情景。カナダの学会から京都を経由してこの島にやっとたどりつき、ひと足早くこちらに来ていたRの情報をもとに、駅からバスに乗って、まだ見ぬ家に向かう。当時は交通…

夜の防波堤

ハンバーガーを食べた後に店を出たのが19時過ぎだったこともあって、そのまま近くの海を散歩した。向こうのほうでは夜空が明るくなっていて、見晴らしの良いところに出ると、それは雷であることがわかった。音も聞こえてこないくらい遠くの海の向こうの積乱…

深夜のカップヌードル

Lが夜中に泣き出して寝ない。風邪気味で鼻がつまっていて、眠りそうになると「ズピー」となってまた起きてしまう。もう4時くらいかなと思っていたら、まだ夜中の2時半。Rと、どうしようか…と顔を見合わせる。というわけで、近所にホタルを見に行くことになる…

石獅子

10連休の終わりのほう、南のほうに行ってきた。いつもはぜんぜん人がおらず、のびのびと車を走らせて道の駅に立ち寄ったりするところが、どこも混んでいる。さすが観光地。この調子だと、中部やモノレール沿いはもっとひどいだろうな。 とはいえ、われわれは…

休みの終わり

長い「お休み」の終わりの日曜日の夕方、ケーキを食べたいね、散歩に行きたいね、とRとおしゃべりをする。ここは西のほうだから、陽が落ちる時刻も遅い。17時を過ぎても昼間のような明るさである。 すこし車を走らせて海岸へ行き、サンゴの破片を踏みながら…

Excellent

せっかくなので初詣の様子を観察してこようかということで、成田山に行ってきた。成田山、全国にあるのだな……。出店の様子もそれらしく (山羊汁があったりする)、風は吹いていたけれどそこまで寒くはない。おみくじは、英語表記のものを選んでみたら、大吉だ…

赤ちゃんの匂い

赤ちゃんのこの匂いが好きなんだよね……と、Rはくんくんと匂いをかぐ。私もつられてくんくんするけれど、いまいちよくわからない。 昨日は何をしても寝ず、夜中の散歩に連れていき、ふたつに分かれた道が合流するところまで歩き、ウシ?が飼われているのを確…

夜の樹

寝ない児を抱っこして夜の道を歩く。明け方は真っ暗になるのだけれど、日付が変わる前の夜は、まだどことなく明るい。雲に街の灯りが反射しているのかもしれない。お墓(こちらのお墓は、私たちを威圧してくるような感じがなくて、守ってくれるような抱擁感…

島の週末

次に会えるのは1ヶ月後だねなんて話していた9月の中旬頃のことは嘘のようにすばやく過去のものとなり、10月の中旬の週末になっていた。金曜の夜の便で島についていて、その夜は冷蔵庫のなかの食材であり合わせの夕飯を作った。 朝、8月のデンマークからおみ…

どうでもよいけれど、どうでもよくはないこと

たまに、ほんとうにどうでもいいことを書きたくなってくる。こちらに背を向けて、猫がひなたぼっこしていたところを通りすぎると、その猫はビクッとこちらを振り向いて、そわそわ落ち着かなさそうにしていた。けれど立ち去ってしまうにはその場所が惜しいら…

外が冷たい

寝苦しいような気がして,真夜中に突然目が覚める.部屋の酸素濃度が低くなっているような気がする.夕飯はたくさん食べたはずなのに,なんだかお腹が減っている.トイレに行ったりしていると,なんだか眠れなくなってしまう.ごそごそと起き出してきて,ろ…

深夜のスプーン

飛行機のなかではなまじよく眠れてしまったために,真夜中に東京に着いてからもぜんぜん眠くない.山手線に乗って,予約しておいたゲストハウスに行き,シャワーを浴びて,日付が変わる頃に布団に潜り込む.しかし眠れない.飛行機のなかでよく眠れてしまっ…

フェリーの歌

フェリーのなかでかかっていたBGMの音が大きくなって,ちょっとうるさいなと思っていた.だけれどすぐに気がつく.スピーカーから流れる既製品の音楽とは違う雰囲気.向こうのほうに目をやると,どうやらすこしへこんだブースのところで,生演奏が始まってい…

ぜんざい

仕事が終わったあとにホームセンターまで行き,今度の調査に使えそうな道具を探した.そのあと,併設されているイートインに寄って,ぜんざいを一緒に食べたのだった.1日の終わりの日暮れどきで,まだ熱気がこもっているものの,だいぶ過ごしやすくなってい…

正しい11月の終わりの雨の日曜

1日中雨の予報が出ていて,自転車は端から諦めて始発で大学に向かった.秋の終わりの冷たい雨.朝はまだぬるいけれど,日中だんだん気温が下がっていく.日曜の居室にひとり.午後には気温がさらに下がり,身体が暑さに慣れてしまっていたせいか,暖房の温度…

真珠

向こうの席に座っている人がカバンから何かを取り出したひょうしに、何か丸いものが床に落ちた。コロコロ転がっていったそれを見つめたその人は、拾い上げるでもなく、駅で降りていった。 あとに残されたそれは、電車の発着にあわせて前へ転がり後ろへ転がり…

白い犬

家のなかにはたくさん動物がいて,もう真夜中なので,毛布にくるまったり,ぐしゃぐしゃと積まれた服の山に頭を突っ込んだりしている.寝ないで動き回っているものにはドウドウと睡眠をうながし,もう眠ってしまったものは起こさないように…! みんなが眠っ…

海の朝

海の上に浅瀬みたいなところができていて、銀マットが敷かれていて、何人かと飲み会みたいなことをした後に、その上で寝たのだった。海風が気持ちよかったような気がする。 早朝、なんとなく目が覚めて、そこは依然として海の浅瀬の上の銀マットであって、私…

ナスと油揚げ

干からびそうなナスを冷蔵庫から発見して,これで夕飯のおかずを一品増やそうということに決まった.ガレットを作ろうとして,しかし面倒で結局つくらなかった余りの油揚げが,ちょうどよく冷凍されており,半分だけ取り出してきた.短冊に切ったナスをレン…