外界からの刺激に反応する前に,タイムアウトをとって感情を観察してみた.
そして,自分の心が,いかに蔑みや怒りに支配されているかを知った.
もちろん,私は,これらの感情を望まない.
しかし,抑えようとしても,それらはつぎつぎ湧いて出てきた.
なぜなのだろう…?
最近,やっとその答えが見えてきたように思う.
怖いのだ.
怖いのは,人から傷つけられることそれ自体ではない.
そうではなくて,傷つけられるかもしれないと感じる自分.
そうした弱さに向き合うことが,どうしようもなく怖い.
強さの欠如を覆い隠す手段が,私の場合は,蔑みや怒りの感情のようだった.
したがって,私は,相手を間違えていたようだ.
蔑みや怒りの感情を抑制しても,それは対処療法みたいなものである.
それらの感情は生じてしまうなら仕方がない.
そんなものは放っておいていいから,弱さに向きあうのだ.
弱さを直視できるだけの強さを味方につけた後に,蔑みや怒りがどうなっているか.
もやもや考えるのはそのあとで良い.