よるのおわり

日々を愛でる

コロネ

たぶん十数年ぶりくらいに,コロネを食べた.

 

子供の私にとって,コロネはもっとも地味なパンのひとつだった.

「ふつう」のパンにチョコレートが詰められているだけだなんて!

それに尻尾 (と呼んでよいものか…) の先までチョコレートが届いていない.

 

今の私には,なんだかそれが愉快だった.

甘くない「ふつう」のパンなら,小麦の香りを楽しめる.

安っぽい大量のチョコレートも,たまには悪くない.

口の部分についた薄いセロファンなんかにも,心が躍る.

 

コンビニなどではなかなか見かけない.

でも,コロネはしっかり生き残っている.