よるのおわり

日々を愛でる

放心

放心の状態は,今日,不当な扱いをうけている.

生き馬の目を抜く現代にあって,ぼーっとする時間は人々に許されていない.

 

うれしくも悲しくも驚いたとき,はりつめた気が緩んだとき.

そんなときにあっても理性をはたらかせ,即座に次の手を打たねばならない.

 

しかし,心を放つ,と書いて放心である.

規則や常識にしばられた心を放つ滅多にない機会である.

 

今後は,心してあたたかく迎えることにしようと思う.

幸いにも放心と遭遇する機会があったなら.