昔は,雨の日が好きだった.
毎週土日の草野球が大嫌いで,雨の日には中止になったから.
今は,たいていの雨の日はあまり好きでない.
理由は簡単,自転車に乗れないから.
すし詰めの電車で通学するのは非常に憂鬱である.
しかし一方で,通学する必要のない日は,その例外となる.
雨の日の,ちょっと非日常的な感じと気だるさが,愛しい.
出かけるときに雨が降っているときも,場合による.
外をたくさん歩くときは,すこし気が沈む.
靴がびしょ濡れになるのを想像して.
屋内でゆっくり本を読んだり語ったりするときは,心が落ち着く.
降る雨が,音や匂いや動きを吸い込んでいくのを想像して.
まあ,自分勝手なものである.