選ぶスポーツを間違えてきたかもしれないと思っている．
小中学生のときは野球をしていた．
自分より立場の強いチームメイトたちの視線にびくびくしてばかりいた．
打撃より守備が好きで，あんなに重いバットを振り回せるものかと考えていた．
試合に出るより，ベンチで見ているほうが好きだった．
高校から大学はバドミントン．
個人の裁量が大きくて，野球より楽しめた．
しかし，試合では本当に，相手に勝てなかった．
スポーツにおける闘争心というものが，どうしてもわからなかった．
いま，いろいろ回り道をして，自転車にたどり着いた．
レースに出ずひとりで乗る分には，チームも相手もない．
難しいことを考えずに，自分の状態を観察しつつ，効率的に回せば良い．
それだけで，とても遠いところに行ける．
…唯一の欠点は，冬が辛いところ．
