「集落が育てる設計図‐アフリカ・インドネシアの住まい‐ 展」に行ってきた.
人間はどこにいても住まなければならないんだなあ…という妙な感慨があった.特に,土とともに生きているかのようなアフリカの家.そうした地域が特に取り上げられているのかもしれないけれど,獏とした黄土色のサバンナに,大地から生えているかのように家・集落が点在している.何千年・何万年前から,ヒトはそうして暮らしてきたんだろう…と思いをはせる.
そして,自然環境,社会状況,信仰などによって決定される,実に多様な家の機能.一部のアフリカの家には,奴隷商人から身を護るための隠れ家,罠,囲いなどがある.ロングハウスのような共同体のインドネシアの家の一部には,風の通り抜けるテラスみたいな構造がある.
アフリカとインドネシアだけでも,家・集落にこれほどの違いがあって,では,世界の他の地域はどうなんだろうか.とってもおもしろかった.