よるのおわり

日々を愛でる

副作用

平日昼間の本郷から東京駅まで自転車で移動して,ワクチン接種を受けてきた.

ビルの6階に入った診療所は天井が低く,窓のない蛍光灯の照らす,オフィスみたいなところだった.古びた新聞紙の切れ端やフォントのおかしな張り紙が壁にあって,でも清潔な雰囲気と,おもしろい対比をなしている.

ワクチンの副作用の説明なんかを読みつつ,何人かのスーツを着た若めのビジネスパーソンたちとそれとなくおたがいを観察しつつ,順番を待ったのであった.

帰り道,行きと同じ道を通ってきたつもりだったのに,気づいたら湯島に出ていた.ハイタウン前の桜が風に舞っていて,まぶしくておだやかな春の午後だった.