よるのおわり

日々を愛でる

直射日光

自転車に乗ると腕の背面が日に焼ける.たぶん,ハンドルを握っているあいだはずっと,太陽の方に向いているからだろう.日焼け止めを塗ってもグローブと半袖の跡がついて,でもそれはそれで,自分の体に自分が影響を及ぼせることを確認しているようで,なんだかおもしろい.刺青やピアスをするのってこんな感覚なんだろうか.

人類学では,ヒトの体毛のうち頭髪が特に残っている理由について,二足歩行をはじめたことによって頭上に直接当たるようになった太陽光から身を守るため,という説明がある.眉唾な仮説だなあと思っていたのだけれど,真上から射す太陽光の猛威を自転車に乗りながら確認していると,あながちバカにできないかもしれない,という気になってくる.