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よるのおわり

日々を愛でる

夏目漱石の美術世界展

ゼミの担当が終わった後,「夏目漱石の美術世界展」を観てきた.雨が降っていたので,歩きで東京藝大まで.

漱石が絵画や古美術をどのような視点で見ていたか,ということをテーマに構成された展示のようだったけれど,選定した人のバイアスがどれくらいかかっているかは少し気になった.

おもしろかったのは,漱石の美術評.ポジティブな意見にしろネガティブな意見にしろ,雰囲気をうまく捉えて,ああたしかにそんな感じ!というような比喩を用いている.また,橋口五葉による装幀画稿の下書きは,シンプルな線でネコやヒトやカラスなどのモチーフが描かれていて,かわいらしかった.

印象に残ったのは,青木繁の自画像と,子規からの手紙.そのうちの一通は,子規が自筆で書いたものかはわからないけれど,文字には,文面から想像されるような悲壮な感じがなくて,思わずくすりとするような印象だった.そういえば,漱石が子規を論じたこの文章 (『正岡子規』) も,好きだなあ.

帰りの道端には,ノウゼンカズラ (だと教えてもらった) が点々と落ちていた.
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