よるのおわり

日々を愛でる

寛永寺陸橋

突然だけれど,寛永寺陸橋に対する愛を語りたい.

まず,線路と電線.ぐちゃぐちゃした平行線が遠くまで走っているのを見ると,ちょっとした開放感を覚える.この線路の上を電車が走っている光景が,見たことはあるのだけれど,なんだかとっても似つかわしくないもののように思えてしまう.

風景も絶妙である.同じような形のビルが見事な遠近法で3つ連なっているのが見えたり,遠いとも近いとも言えない距離に浮島のような日暮里駅が見えたりもする.上野の台地に橋を渡り切ると,大正時代につくられたらしい石垣の残りが見えたり,お地蔵さまがいたりする.

朝は,都会の眠りのそっけなさと愛しさが凝縮されたようなたたずまいで,大きなカラスが頭の上に飛び降りてきそうな恐怖感だって与えてくれる.夜に渡るときは,鶯谷のラブホテルのネオンがひときわきれいに輝いている.スカイツリーの向こうに冷たい月が煌々と輝いているような夜は,都市の雑駁さをことさら意識させる.


http://instagram.com/p/hB-RNKtDrg/
寛永寺陸橋

http://instagram.com/p/hB-clBtDr1/
自転車