よるのおわり

日々を愛でる

カフェイン

コーヒーやほうじ茶は大好きなのだけれど,最近,週に4日くらいはカフェインを摂取しない日ということにしている.というわけで,ノンカフェインのお茶を買ってきて,飲んでいる.おいしいのだけれど,なにか物足りないような気もする.物足りなさが飽和したら,豆を挽いて淹れる手順を存分に楽しみながら,コーヒーなど飲んだりしている.

カフェインを摂らなくなってびっくりするほど変わったのが,睡眠だった.これまでは6−7時間,早朝になると自然に目が覚めていた.それが,8時間以上ぐっすりと眠りこむようになり,朝も (私にとっては) 遅い時刻まで目が覚めない.先日久々にコーヒーを飲んだ日の夜は,飲んだのが午前中だったにもかかわらず,ずっと眠りが浅くて6時間も寝ていられなかった.

眠ることは,もしかしたらいろいろな人生の欲求のなかで,もっとも好きなことなので,睡眠時間の拡大はわりとうれしいことだった.ただまあ,大好きな夜の終わりのシンとした空気を感じられなかったり,めったにない寝坊をしてしまうのは,ちょっと悲しいところではあるけれども.

そうして考えるのが,おそらくカフェインによって奪われていた1時間強の睡眠時間は,これまでどこに行っていた/どこから補完されていたのだろう?ということだ.残りの6−7時間に溶けて眠りの深さに変わっていたのだろうか? 疲労や老いというかたちで私のなかに蓄積されていたのか? あるいは寿命からの前借り? 数十年後なんかに答えがわかるのかもしれないけれど,なんだかぞっとしない.