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よるのおわり

日々を愛でる

恵比寿の達磨

よく晴れた日曜の昼下がり,山種美術館をのぞいたあと,恵比寿の街を歩いていた.

道端に停まったタクシーの運転席を倒して,運転手さんが昼寝をしていた.車内には冬の午後の陽が存分に射しこんで,温室のように暖かそう.彼のもみあげとあごひげは立派につながり,おでこは禿げ上がり,体格はがっしりといかつい.そんな運転手が,気持ちよさそうに眠っている.

ああもしかしたらこの人は,現代に蘇ってきた達磨なのかもしれない,と,ふとそんなことを思った.