よるのおわり

日々を愛でる

不可侵

膀胱がいっぱいになって、ふと目が覚めて、やれやれと半分眠ったまま起き出すとき、

わずかに雨が降っているようで、ときたまポツンと音が耳に届いて、しかし外を確かめることはせずに、

廊下の時計の文字盤は真っ暗で見えず、スマートフォンの電源も入らない、しんと静まりかえった、真夜中。

文字盤や外の様子には注意を凝らさないで、真夜中はそっとしておいたまま、また眠りのなかへ。