よるのおわり

日々を愛でる

手袋の気分

冬に,とても寒い国に行くので,その準備をする必要があった.昨年その国に行ったときには,日本で使っている薄めの手袋が,たった1枚の布でしかないことを,冷たすぎて痛くなった指とともにまざまざと気づかされた.

先日,アウトドアショップで良さそうな手袋をみつけた.分厚い綿が入っていて,小さくたためば旅行かばんにもコンパクトに収納できそう.型落ち品のためすこし安くなっている.しかし,不幸なことに,その日はとても暖かい日だった.

今の自分の生活している周りが暖かいと,凍るような寒さの脅威があまり迫ってこない.その日は,ぽかぽかした陽気とともに,分厚い手袋はまた今度で良いか,と店をあとにしてきてしまったのだった.(そして翌日は木枯らしの吹く寒い日で,みつけた手袋を買わなかったことを後悔した)