よるのおわり

日々を愛でる

夜の白鳥

クリスマスパーティを抜け出して,日付が変わるすこし前くらいの街を歩いて帰ってくる.いつもとは違う場所からだったので,思い切ってルートを変えて,川のほとりを歩いてみる.真っ暗だけど,吐く息は白く見える.

向こうの方まで,背の低い明かりが並んでる砂利道を通る.強い風が吹いて,水面が波立つ.白鳥がかならず2羽一緒のペアで浮かんでいて,ときどき首を水のなかに突っ込んでは,またもとの体勢に戻る.餌でも食べているのかな…? 白鳥は眠らないのだろうか.夜中まで大変だ….

対岸の方に半月が浮かんで,その光が波立つ水面に反射して,こちらのほうまで届いているように見える.背の低いすてきな建物に,クリスマスの電球がからみついて,ところどころ街が光っている.