よるのおわり

日々を愛でる

Hygge

柔らかい明かりに照らされた室内で,暖かくしながら,大きな窓の外に,工事現場と,その先に大きく広がる原野が見えている.朝8時になってやっと外が明るくなる気配がある.ガラス越しに工事現場の音が感じられるほかは本当に静かで,自身がペンを走らせたりノートPCのキーをタイプしたりする音が聞こえるばかり.

ふと椅子を立って窓のそばに寄ってみても,礼儀正しい三毛猫はソファーのうえで相変わらずうたた寝をしており,眼下に見える川の水には工事現場の明かりがちらちらと揺れている.ガラスからほんのりと外の冷気が伝わってきて,床が冷たいような気がする.

自分がここにいることの不思議をいまさらながらに噛みしめる.