よるのおわり

日々を愛でる

明け方の川面には夜が映っている

すこし早めに布団に入り,すこし早めに目が覚めた.夢のなかでは,長い距離を歩いて古道を移動し,子供の頃住んでいた家の裏に生えていた竹やぶが相変わらず生えていることを確認したりしていた (原生林のようになっていた).

静かな朝で,風がやんでいるため,部屋から見おろす川面はしーんと凪いで,鏡のよう.建物を出て,ちょっと見に行くことにする.そこまで冷え込んでおらず,湿度が高いような気がする.手近な橋のところに行き,水面が本当に真っ平らで,街灯の光をそのまま映していることを確認する.

帰りのエレベータのなかでは,扉のレールにモミの葉が詰まっていることに気づいた.クリスマスはつい先日のことだと思っていたのに,もはやこれくらいしか,その面影をとどめているものはない.なんだか,あっというまに時間が経つ.