よるのおわり

日々を愛でる

アイスクリーム・バン

家でお仕事をしていると,チリンチリンという音が下から聞こえる.なんだろうと思って窓から見おろすと,カラフルなバンが走っている.Hjem-isと書いてあって,あ,これは…と直感的に気づき,インターネットで検索するとやはり当たり.鍵とお財布を持って急いで靴を履き,下へ降りる.

それはアイスクリームの移動販売車で,看板にはカラフルな商品がいっぱい.Webサイトのいちばん上に載っていた商品をふたつ買おうかなと思って聞いてみると,箱入りのものしか売っていないらしい.クリティカルなことには,冷凍庫には現在ほとんどスペースがないのだった.

「大きすぎるかな…?」と尋ねてくれるやさしそうなおじさんに,「そうですね…ごめんなさい」と返し,すごすごと部屋に引き返す.戻りがけにおじさんが「良い一日を!」と言ってくれたので,私も「そちらも!」と返す.建物に入ると同時くらいに,バンはまたチリンチリンと出発していった.