よるのおわり

日々を愛でる

時間の感覚

数日間は,体内時計を維持するために,普段とは真逆のリズムで生活を送っていた.日付が変わったあとしばらくしてから布団に潜り込み,昼前まで眠っている.ある晩には雪が降ったりしていて,朝起きると外は一面真っ白で,昼前の明るい光に照らされて,なんだかやたらと無気力に輝いていたりした.

そして,最初の飛行機は飛ばず,空港で徹夜をしたのち,早朝に解放され,眠る場所を求めて埃っぽい日差しのなかをふらふらと彷徨したりした.ホテル関連は軒並み全滅で,けっきょく,タバコ臭いネットカフェの個室に入って横になった.24時間後に飛行機は無事に飛び,やはりいちばん落ち着くこの場所に帰ってきた.

曜日の感覚がなくなることはたまにあるけれど,時間の感覚までおかしくなったのは初めてだった.