よるのおわり

日々を愛でる

裏道

巨大なスーパーの裏口から外に出ると,すてきな道を使って家まで帰ることができる.落ち着いた静かな道で,橋を越えて,スタジアムの前を通り過ぎ,凍結した川の流れる住宅街を抜けてくる.だいぶ陽が長くなったとはいえ,この時間になると,もうだいぶ暗い.

車ばかりがびゅんびゅん走っている道を見おろす橋には,冷たい色の灯りがともって,幻想的な感じがする.この橋を歩いているときにふと横を向くと,点々と並ぶ街灯の上に,それぞれ鳥が8羽ずつくらいとまっているのが見える.大きいほうのカラスのような気がする.灯りがついていると熱が発生して,その上にとまると暖かいのかもしれない.このまま夜を越すのかしらん.

もう少し歩いていくと,空き地のようなところに,大きいほうのカラスがたくさん群れていた.(ときどきガーガー鳴くからわかるのだ).あれだけたくさんいるカラスたちは,こういうところで夜をこしていたのだなと思いながら,家路を急ぐ.