よるのおわり

日々を愛でる

国分寺

国分寺、初めておりる駅だとばかり思っていたら、駅前の道に記憶がある。そうか、数年前の学会のときに訪れたのだった。待ち合わせのカフェは、前に歩いた道のほうにあることがわかった。「ということは…」とすこし期待が高まる。

待ち合わせのカフェは、なんと定休日だった。すてきなお店で期待していただけに、ショック。友人と連絡を取りながら替わりの場所を検討しつつ、確かすぐそこにあったはず…と、大学のほうへ歩いていく。

あの店は何という名前だったっけ…?とWeb検索をして、そうそう、『田園の憂鬱』のラストを思い出させる名前だった!と思い出したと同時に、店の前についていた。いまのところの私が、関東でいちばんおいしいと思っているベーグル屋さん。

悩みに悩んで3つ購入して、数年前に訪ねてきて、とてもおいしくて、また来られて良かった旨を伝えて、ふたたび駅のほうに歩いていく。

 

新しい待ち合わせのカフェ(ゆったりとして素敵だった)で久々の友人と話をして、1時間半ほどして出てくる。

すこし時間をつぶすために、野川の源流を見にいくことになって、線路沿いに向けて歩いていく。空気に木々の冷たい匂いが混じる。しかし源流のほうはフェンスで囲われて、入れそうにない。この道を歩きながら、そういえばもっとずっと昔、ここを歩いたことを思い出した。GISの講習会を兼ねた巡検だった。そのときはしとしと雨が降っていたような気がするのだけれど、どうだったか。

西国分寺まで歩いていくことにして、途中にある姿見の池で我慢する。池の土地に足を踏み入れるなり、巡検のときにここにも来たな…と思い出す。

 

帰り、「接待費」とボールペンで書かれた紙がカバーになっている文庫を読んでいるサラリーマンと、新宿駅の線路の上を駆け抜ける大きなドブネズミを見た。