よるのおわり

日々を愛でる

3日間の夢

お皿に、中身を取り出された水色のクラゲ(の皮)が乗っていたので、膨らましてもとの形を確認しようとしていた。シャーベットの入ってるメロン型の容器をひっくり返したみたいな感じだった。

 

修学旅行?みたいなもので沖縄の中部から北部を訪れていた。途中で指から血が出て、中学の同級生(大河原くんだ)とふたりで車を降りるけれど、置き去りにされてしまい、しかし運良く別なグループに遭遇できて拾ってもらえる。しかし、自分たちのもともとのグループは今夜のご飯が高級な豚しゃぶしゃぶなのに対し、こちらは黄土色のまずいカレーで、また泊まるところも自分たちのほうは個室なのに対し、こちらは団体宿泊である。ああもとのグループに戻りたい…(でも宿泊地が遠く離れてて、バスの時間も終わっちゃったしタクシーも高いし…)と苦悩する。

 

世界にとても大きな穴(横向き)が開いており、向こうの世界に行ってしまうと、生きては帰れないとの噂である。政府は大規模な封鎖を実施し、穴に立ち入ったり出てきたりしたものには厳罰をくだすと決めた。

…気にくわない。なぜ政府が勝手に規制をするのだろう。私は半分穴に飲み込まれたところに暮らしており、そこから出ることも、さらに入りこむことも許されていない。しかし、たしかに、穴の奥からは邪悪な気配が漂ってくる。早めに逃げたほうがよさそうだ。

政府の封鎖をかいくぐり、私は穴を出る決意をする。監視の目をかいくぐり、大きな骨組みの上に出たところまでは良かったが、落ちれば命はないし、向こうに見えているネットのところまで行ければ穴の外に降りられるものの、ネットを滑り降りているあいだにみつかってしまう。いちかばちか、細い骨組みの上を走り出そうとした私の目に、抜け穴のような細いダクトが目に入る。

助かった!体を滑り込ませて、内部をひた駆ける。この穴にはいくつか、政府も把握しきれていない支流があり、これはそのひとつなのだ。白い光が差し込む狭い出口に到達し、口を押し広げて、外に体を押し出す。外には、寒々とした冬の曇り空が広がり、中央に噴水のある道路が延びていた。