よるのおわり

日々を愛でる

休みの終わり

長い「お休み」の終わりの日曜日の夕方、ケーキを食べたいね、散歩に行きたいね、とRとおしゃべりをする。ここは西のほうだから、陽が落ちる時刻も遅い。17時を過ぎても昼間のような明るさである。

すこし車を走らせて海岸へ行き、サンゴの破片を踏みながら歩く。ウニの殻もひとつだけ落ちていた。今日は朝から空気が冷たく風が強くて、半袖ではいられない。子供連れやカップルやお年寄りたちがぽつぽつと歩いたり遊んだりしていて、夏の最盛期の海岸への準備をしているかのよう。奥のほうではビキニの若い女の人たちがセルフィをしていたけれど、あれは絶対に寒いと思う。

海岸に腰かけて、魔法瓶に入れてきたお湯でドリップコーヒーを淹れて、お菓子と一緒に食べる。海が青くて、ときどき砂が飛び、影はだんだん長く伸びてくる。

帰り道、ちょうど眠ったLを起こさないように、初めての洋菓子店に行き、ふたつケーキを買って帰る。

穏やかな穏やかな日曜日だった。

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