よるのおわり

日々を愛でる

深夜のカップヌードル

Lが夜中に泣き出して寝ない。風邪気味で鼻がつまっていて、眠りそうになると「ズピー」となってまた起きてしまう。もう4時くらいかなと思っていたら、まだ夜中の2時半。Rと、どうしようか…と顔を見合わせる。というわけで、近所にホタルを見に行くことになる。11月にもちょろちょろと飛んでいたのだから、このくらいの季節なら、もしかしたら光の大演舞が見られてしまうかもしれない。
ベビーカーにLを乗せ、Rとふたり外に出る。風が意外に肌寒く、Tシャツの上から薄いパーカーを羽織ってジッパーを閉める。建物を出るとすぐ、もうすぐで満月の月がきれいに輝いていた。ホタルの飛ぶあたりにやってきても、月の輝きが強すぎて、ホタルの光はよく見えない。ちらちらと光ってはいるけれど、とてもじゃないけれど大演舞とまではいかない。最近、梅雨なのに晴れが続いていたし、まあこんなもんか…とその場所を後にする。
歩いているとおなかが空いているのに気づき、Lもうとうとしつつまだ眠っていなかったので、協議の上、コンビニに足を向ける。カップ麺を食べたい…ということで意見が一致したのだ。土曜の深夜といっていいのか、日曜の早朝といっていいのかわからないけれど、まだ灯りのついている家や部屋を指して、「不良だ!」とか言いあってはキャッキャと笑い合っていた。
コンビニでは、カレー味と期間限定のカップヌードルで迷った後に、カレー味を購入した。コンビニのなかには、若い店員さんのほかに、車が何台か停まって中に人がいたりもして、ここだけやけに明るくて夜のオアシスみたいだった。
家に帰って、すでに寝ていたLを布団に寝かせて、お湯を入れて3分待って、ラーメンをふたりで半分こした。すごく久々に食べたカップヌードルはきちんとカップヌードルの味がした。
朝、起きてみると、なんとなく胃がもたれていた。もう若くないのだな…と思った。