よるのおわり

日々を愛でる

樹の上に

よく通る野原にパトカーが停まっていたのが数日前。今度は、サイレンとともに消防車もやってきた。消防士たちが、近隣住民と思しき人たちとともに、ガジュマルの樹の上を見上げている。しばし立ち止まって眺めてみるも、なにがあるのかよくわからない。

もしかしたら、あれか、猫が樹の上に登っておりられなくなるやつ。それか、不審物が吊り下げられているとか。前を通ったときには匂いはしなかったので、なにかの死体とかではないだろう。もしかしたら初めて、樹の上からおりられなくなった猫を見られるかもしれない。

結局なんなのかわからなかったのでもっと近寄ってみると、消防士が携帯電話で「ミツバチじゃなくてスズメバチですね」とか言っているのが聞こえた。なんだ、ハチだったのか。