よるのおわり

日々を愛でる

春の桜

最近あまり文章を書けないフェーズに入っている。どういう種類の余裕かはわからないけれど、余裕がないのかも。お仕事のほうもちょっとスランプ気味。でもこういうスランプのときにも低空飛行で仕事をつづけるスキルみたいなものは、昔に比べて向上していると思う。ちょっとずつ、ちょっとずつ。

春休みに入って小学生も中学生もいなくなり、朝の川沿いの道は驚くほどの静けさに包まれている。桜がほあーっと咲いていて、川面には散った花びらが途切れることなく流れている。空は春っぽい明るい曇り空。そういう周りの状況も、静けさを感じさせる要因になっているんじゃないだろうか。

桜の花はきれいだと思うけれど、日本人のDNAだとかなんとか言ってことさら特別視するのは気持ち悪いと思うし、桜だというだけでは、写真を撮る気にもあんまりならない。どことなく浅ましい感じがする。私が桜の花を好きなのだとしたら、それは、そこに静寂があるからだと思う。気温が上がり、身体と空気との境界が緩み始めた春に、うすぼんやりした桜の花がほわほわとそこにあるのを見ると、シンとした気分になる。