よるのおわり

日々を愛でる

2012-01-01から1年間の記事一覧

歯医者慣れ

ここ4年間,歯医者に通わなかった月はないかもしれないというくらい. (…すみませんちょっと誇張ですね.) 4年間でお世話になった歯医者さんの数は5を超える. そんなわけで,歯科治療にだんだん慣れてきてしまった. 治療中には眠くなるし,麻酔が効きにく…

はじめての雨

雨というのも,考えてみれば不思議なもので. だって,空から水が落ちてくるのですよ. 雨の日は,音や匂いがよく感じられるようになる気がする. 気分がしっとりして,世界がちょっと違って見える. この世に生まれて最初に雨を見たとき,何を思うのだろう…

突然の別れと出会い

別れも出会いも,やってくるのは突然である. だから,後悔のないように日々を重ねなければならない. その機会がこの瞬間にやってきたって良いように. 悲しいことに,次なんて存在しないのだから. まあ,それがゆえに,人生は面白いのかもしれないけれど.

詰め込み

あれもこれもと欲張って詰め込んでみた. それは,自信があるからでもあるのだけれど. しかし途中で,明らかにうまくいかないことに気づいた. そこで,とにかく捨ててみた. 残す理由でなく,捨てる理由に注目して,一番大事なところだけは残して. そうし…

放心

放心の状態は,今日,不当な扱いをうけている. 生き馬の目を抜く現代にあって,ぼーっとする時間は人々に許されていない. うれしくも悲しくも驚いたとき,はりつめた気が緩んだとき. そんなときにあっても理性をはたらかせ,即座に次の手を打たねばならな…

オウム返し

同じ話題を自分にも問うてもらいたいから,人は質問をするのかもしれない. そうだとすると,オウム返しの効用を見直すべきときが来たかもしれない.

書庫

総合図書館の書庫が大好きだ. まるでアリになったような気分がする. 本でできた巣の中を,せっせと働きまわるような. 私がここでうろつきまわっていることは,開架にいる人々にもわからないのだ. 地上からはアリの巣の内部が見えないみたいに.

睡眠あるいは朝の効用

さみしさや弱さに襲われたら,さっさと寝てしまうが良い. 次の朝には,どうしてそれらが襲ってきたのかすらわからなくなっている. それは対処療法であって,根本的な解決ではないと言われるかもしれない. でも,生きているかぎり,それらを解決することは…

大地を掴む

かつて,バドミントンをしていた時期があった. 実に9年間も! そうして得たことのひとつが,足の裏の使い方である. つまり,手の平でものを掴むように,足の裏や指で床を掴む. 狭いコートを全力で走り,瞬時に止まる. そんな動きの必要な競技なので,足…

コロネ

たぶん十数年ぶりくらいに,コロネを食べた. 子供の私にとって,コロネはもっとも地味なパンのひとつだった. 「ふつう」のパンにチョコレートが詰められているだけだなんて! それに尻尾 (と呼んでよいものか…) の先までチョコレートが届いていない. 今の…

口笛

口笛を吹けたらいいなと,小学生の頃から思ってきた. 友人や家族が吹いているのを見て (聞いて?),素敵に思っていた. オトナになったらきっと吹けるようになると期待していた. それでも,この歳になっても,いまだに口笛を吹くことができない. 日頃ほと…

昼間の明るさ

昼間は明るいという単純なことを,忘れがちになる. 毎日室内にいてもそうだし,毎日屋外でも. きっと,外と内の差が重要なんだと思う. 今週は,逼迫しているけれど気の抜けた変な一週間だった. しかしその分,昼間の明るさを存分に感じた日々だった. た…

「私」のでしゃばり

「書く私」だけで文章が書ければ幸せなのだけれど. 現実はなかなかそうもいかない. 「読まれる私」が出てきたり,「内省する私」が出てきたり. ダメだというわけでもないのだけれど,ここでは退場を願いたい. この場所では,そうした私の力は借りないと…

自転車への謝辞

博論の謝辞に,自転車を含めようかと真剣に考えている. (それを書く時期はまだすこし先になるだろうけれど) 物事は一進一退で進めば良いほうで,私はときどき中途半端な無力感に襲われる. 毎日の通学の片道20分,たまの休日の半日. 自転車に乗る時間がな…

部屋の名前

ふと気づいた※. いま住んでいる部屋に,まだ名前をつけていない. 賃貸の部屋にはそれぞれの特徴がある. 周りの環境との相互作用で,その雰囲気が決まる. 街の中心地から通りを抜け,その建物の前までやってくる. 建物に入り,廊下を抜けて,部屋のドア…

あるいはチェーンの隆盛

中途半端に足を突っ込んではいけない. 突っ込むなら,リサーチを重ねて用意周到に. そうでないなら,日頃のスタイルにしたがうこと. もしがっかりさせられても文句は言えない. それで,今日の均質化した世の中にふと目をやる. 人々はよほどがっかりさせ…

自転車欲

今日みたいによく晴れた日は,自転車に乗るか否かで迷うことになる. これを「自転車欲」と,今ここで名づけたい. 問題なのは,その自転車欲が突如としてあらわれること. 数日前からわかっていれば,そのように心構えができる. しかし突然あらわれた自転…

強く生きろ

とある敬愛する先輩との別れ際に,ツヨクイキロ と言葉をもらったことがある. 実際,その時期,私は強く生き,心をすり減らしながらもそれ以上のものを得た. その頃,強く生きるとはどういうことなのか,わかっていたような気がしていた. しかし,振り返ってみ…

シナモン

シナモンの香りが大好きで,もはやそれなしでは生きていけない (…これは冗談). でもまあ,要するに,それくらい好きなのだ. シナモンは,熱帯に生える樹木だという. 大きな樹なのだろうか. いつか相まみえる機会を望んでいる.

蔑みや怒り

外界からの刺激に反応する前に,タイムアウトをとって感情を観察してみた. そして,自分の心が,いかに蔑みや怒りに支配されているかを知った. もちろん,私は,これらの感情を望まない. しかし,抑えようとしても,それらはつぎつぎ湧いて出てきた. な…

モンブラン

子供の頃から,モンブランは,ほかと違う位置づけにあると感じている. ユニバーサルでなく,かといってマイナーでもなく. チョコレートやチーズは,気分によって扱いが変わる. しかし,モンブランは良くも悪くも安定している. それに,あのうねうねした…

外国語

概念と言葉の対応がゆらいでいる. 頭に思い描いた「それ」が日本語の単語にすぐ変換できない. その一因は,英語,であるような気がする. 日本語で構築された概念の体系が,英語によるゆさぶりを受けているような. 実際,「それ」が最初すぐに英単語に変…

増殖するわたし

新しいアカウントをつくるたびに,わたしが増えていく. わたし1,わたし2,わたし3,…,レイヤーを重ねていくみたいに. それが,インターネットの世界の良さであり面倒くささであると思う. そして,増殖したわたしにも元がある. ここでは,私,とでも表…

ブログと病院の名前

多くのブログと病院の名前のつけかたは似ている. 苗字やIDなど主の識別名をつけて,その後に説明がくる. 「〇〇歯科医院」とか「〇〇の日記」とか. たぶん,種類を間違えてはいけないのだ. 病院の場合は患者が,ブログの場合は書く人が. そこには,一種…

夜の終わり

夜の終わりが好きだ. 朝の始まりではなくて. 夜の終わりを過ごすには,夜更かしか早起きをする必要がある. 私は夜に強くないので,早起きのほうと相性が良い. しかし,たまに,夜更かしから夜の終わりに移れるときがある. そうめったにないだけに,これ…

完璧な居眠り

居眠りをするのも難しい. 寝過ぎるとそのあと頭が冴えないし,かといって眠りが浅いと不満足しか残らない. そんなこともあり,普段は居眠りをしないようにしている. 眠くなってきたら作業を切り替えたり,歩きにでかけたり. しかし先ほど,完璧な居眠り…

はじめに

招待してもらったものの,書くべきことが見当たらないような気がして. そうして申し訳ない気持ちとともに放っておいたはてなブログ. 結局ここに書くべきことなんてみつからなかった. なので,書きたいことを書いてみようと思う. 伝えるでもなく,表すで…