よるのおわり

日々を愛でる

2013-11-01から1ヶ月間の記事一覧

寛永寺陸橋

突然だけれど,寛永寺陸橋に対する愛を語りたい.まず,線路と電線.ぐちゃぐちゃした平行線が遠くまで走っているのを見ると,ちょっとした開放感を覚える.この線路の上を電車が走っている光景が,見たことはあるのだけれど,なんだかとっても似つかわしく…

系統樹の森

10日ほど前に,竹尾見本帖本店の「系統樹の森 ― 系統樹を介して樹と人間と知識の諸相を鑑賞する」を観てきた.家系から企業ロゴまで,人間はどうしてこうも,分類して,由来を説明したがるいきものなんだろうかと,半ば感心し半ばあきれながら,数々の系統樹…

砥石

ひとりになりたい気持ちにふっと襲われて,めったに食べないカップ麺を,博物館の外の隅っこのほうですすってみたのが昼のことだった.賞味期限が1年前に切れていたし,お湯がなかなか沸かなくて,なんだかあんまり慰めにはならなかった.敷地外の高層マンシ…

いちばん

いちばんを特定する質問が昔から苦手だった※.「好きな食べ物は何?」とか「どんなタイプが好み?」とか「将来の夢は?」とか.そんなこと聞かれたって,その場になってみなければ,何が良いかなんてわからないもの.そうした質問に対して,自分自身は依然あ…

蛍光灯

蛍光灯が苦手だ.あの有無を言わさぬ白い光のもとでは,いろんな物体が陰影を消されて平板になり,自分自身まで平べったくなったように感じてしまう.夜中,コンビニなどの屋内で煌々と蛍光灯が灯っているのを見ると,そわそわと落ち着かない気分になってく…

いたずらがきが間を埋める

いたずらがきっていうと,どうして絵が思い出されるのか考えていて,いや文章でも良いではないか,ふんふんと鼻歌でも歌いながら,そこにあった紙の端っことか,Webの折り重なった奥のほうとか,そういうところになんとなく文字を連ねていくのも素敵だなって…

乱雑

風邪をひいた.寝ていたとき,自分の身体と思考が乱雑になっているような気がした.なんともたとえようがないのだけれど,雑然とモノが散らかっている部屋になったような気分.比喩的に,「片付ける」こともできたのだけれど,とくに不愉快もなかったので,…

静嘉堂文庫

先日,静嘉堂文庫美術館に,展覧会「幕末の北方探検家 松浦武四郎」を観に行った.いまやっている研究の参考になるかなと多少期待していたけれど,そちらはあまり満たされず,純粋に展覧会として楽しんできた.興味を惹かれたのは,趣きのある一畳敷,ユーモ…

好物

大人になってから食べられるようになったもの,むしろ転じて大好物になったもの.しいたけ,なす,ぎんなん.先日,そこに,味のついていない炭酸水が加わることを発見した.