よるのおわり

日々を愛でる

2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ツツジ

パンに胡椒をふりかけて,曲面から粒が滑り落ちていったり,傘のなめらかな布の表面が,水滴をいくつか保ちつつも,大きいものはこぼし落としたり.ツツジの表面にポツポツとピンク色の花が咲き乱れ,株の下には落ちた花がいくつか.その様子を見て,パンや…

やさしさ

無気力も倦怠も不安も、包み込んで、いつか眠気の向こうへと放り投げてしまう。夜の闇とは、とてもやさしいものだと思う。

サンドイッチ

サンドイッチは楽しい。 前日にパン屋さんで8枚や10枚切りの食パンを買ってきて、翌日は早起きして、サンドイッチ作りにとりかかる。 表面を軽く焼いて、バターを薄く塗り、柚子胡椒を塗った鶏ハムを乗せる。パンの耳なんか気にしない。あれば、レタスやトマ…

雪の朝

いつものように暗い冬の朝、雪はあいもかわらず降りつづく。*という書き出しの一文で、梅雨のような街並みの見える車窓から、私は一瞬にして、フィンランドの静かな暗い朝に飛んでいた。ああ、読書ってすごいなと思う。* トーベ・ヤンソン『誠実な詐欺師』

カレー、カレー

帰国して,日本のカレーをむしょうに食べたくなった.なぜかは知らないけれど,カレーである.「カレー」という言葉が脳内に現れたとき,私はもうその魅力に抵抗するすべを持たなかった.お昼に,机の中をあさってみた.賞味期限の切れたレトルトのお米と,…

着陸

乗り換え先の空港に飛行機が着陸していくとき,その途中の夜中の街の灯を眺めるのが好きだ.街灯がまばらに照らす道路に,ポツポツと走る自動車はどこに行くのだろうか?誰が乗っているのかな?深夜の家路を急ぐ車かもしれないし,早朝の職場に出向くところ…