よるのおわり

日々を愛でる

2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

風の音

夕方がだんだん夜に塗りつぶされていくくらいの時間帯、外に出る。今日は2020年になっていちばん寒いくらいの気候で、冷たい風が吹いている。夜ごはんを外で食べて、帰ってくるときにも、寒さは変わらなかった。 夜中、布団に入って、外で風がビューと吹いて…

夜中に台所で

3年前ここに越してきてすぐのときのことをいまだに思い出したりする。 はじめは夜のバスの情景。カナダの学会から京都を経由してこの島にやっとたどりつき、ひと足早くこちらに来ていたRの情報をもとに、駅からバスに乗って、まだ見ぬ家に向かう。当時は交通…

車の光と人生

ベランダに出てLを寝かしつけていた。向こうのほうに見えるショッピングセンターの立体駐車場のなかでは、この時刻でも時おり車が発進したりしており、テールランプの赤い光やヘッドランプがゆっくり旋回するのが見えたりした。金曜の夜、自分ではない他のた…

頬を透かして見る世界

ふだん意図的に眠りにつくときには、頭のなかで同時にふたつのことを考えるのだけれど、今回は頬から皮膚を透かして外を見ていた。頬から透けて見える世界は現実とはちょっと違っており、若干、私を喜ばせるような、私におもねるような、そんな光景が、すこ…

福建会館

古都を歩いた日、すこし外れたところに福建会館があった。福建省出身の人びとが集うお寺で、中は涼しく広々として、とても気持ちの良いところだった。おじさんやおばさんが椅子に座ってゆったり話しており、2週間燃えつづけるという渦巻きの線香が煙をくゆら…

空調の悪い部屋

生野菜にあたったのか少しお腹をこわし、寝不足がたまった疲れが出て頭が痛くなったため、一日中ホテルの部屋で寝ていた。冷房の効きが悪くて、南向きの部屋はどんどん暑くなる。午前中に数時間眠り、目を覚ましてヨーグルトと果物を食べ、窓を開けて空気を…

雨と風

夜中、雨が降っていたような気がしていたけれど、それは本当に昨夜のことだったのだろうか、以前の記憶が混濁していないか、はたまた実は夢の中のできごとだったのか、などと考えていたら、Rも「夜雨が降っていたよね」と言いながら起きてきたので、たしかに…

動物園と城

三が日の最後の日、前々から行きたいと思っていた動物園に行く。オオコウモリが丸々していてかわいい。ほどよい混み具合で快適。しかし園内にご飯を買える場所があまりなく、持ってきた食物でしのぐ。一日中遊べてしまう。 昼過ぎに出て、近くのコンビニとマ…

完璧な年明けの朝

外に出ると、オレンジ色の朝日が真正面から射し込んで、空気は冷たいものの寒いわけではなく、どことなく香ばしいようないい匂いがして、牛の鳴く声がここまで届いてきた。 完璧な年明けの朝、という感じだった。

ハンタ道攻略

コンビニで食料を仕入れ、途中のポイントまで。今日はハンタ道の最後の行程を攻略するのだ。東の湾が一望できる高台に車を停めて、北上する。高台に同時にやってきていた老夫婦は、ここから見える朝日がすごいのだと言う。たしかにそうだろうと思う。今度朝…

初夢2020

いくつか夢を見たけれど、覚えているのはふたつ。 ひとつめは、学会かなにかの帰りの飛行機で、私だけ違うところに帰っていく夢。ひとり飛行機を待っていると、高校生の一群が現れて混雑に巻き込まれた。 ふたつめは、どこか外国の夜の街で、友人とともに犬…

大晦日→元日

12/30の年内最後の買い物をしている最中から頭が痛くなり、夕飯もそこそこに早く眠らせてもらった。翌朝、体がだるく、頭もいたい。Lから風邪をうつされたか。ここ数日やたらと眠かったのはそのせいか……。普段ならなんやかやとやらなければ……という気になっ…

道端の弔い

イルミネーションを見に出かけた帰り、夜中の交差点のガードレールの切れたすぐ横の歩道で、少年たちが懐中電灯をつけて座り込んでいたのが見えた。ジュースの缶やお菓子らしきものも見えたので、あんなところで宴会でもしているのかなと思って近づいていく…