よるのおわり

日々を愛でる

2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

木屑が口の中に

口の中に木屑がたくさん詰まっており、掻き出してもつぎつぎに湧いてくる。どこかに吐き出そうと思ってドアを開けるとそこには茶室があり、ここで吐き出してはいけないと思う。 目が覚めたら喉が乾いて口の中が乾燥していた。

春の川辺

春の川辺のすばらしさよ。海の水の混じる水位は上下し、ユニークな形の花や新芽がそこかしこの樹々から飛び出し、青い空はぽかぽかと暖かい。行き交う人びともどことなく歩みが軽い。、

ふたつの朝

老人ホームとなにかの会社の独身寮を、朝、窓の外から少し覗いた。老人ホームではオレンジ色のやわらかい光に照らされて、入居者たちが窓辺に集り憩っているようだった。独身寮では、薄暗い一階の大広間に1人用の机とパイプ椅子がテレビの方向に向かって並べ…

過密な1週間

いろいろなことが重なり、Lとふたりで暮らしながら、フルスロットルで仕事をする。仕事時間は保育園に預けているあいだだけ、Lが風邪をもらってきたらすべて終わり、というスリリングな状況。朝から夕方まで気力を振り絞って仕事を進め、夜は育児をしながら…

風雨のち快晴

保育園のお迎えのときに、日が暮れる薄暗い川岸で、冷たい風に雨が叩きつけられて、折りたたみ傘はバサバサとしなった。水面には波が立ち、浮かんでいるカモはひたすらじっとしている。4月なのに真冬のよう。これなら水中のほうが温かいのかもしれない。ふと…

道行く食べ物

何かを食べながら道を行く人の食べているものはことさらおいしそうに見える。春の陽気のポカポカした朝、近くの裏道を歩いてきたパンクロック調のおにいさんはドライマンゴーを袋から出してはつまんでいた。KALDIのビニール袋を持っていたので、たぶんそこで…

4月の桜

単身赴任生活が終わり、新年度が始まり、どさどさと飛ぶよう日々が過ぎた。はじめての休日になってやっとひと息。IKEAに行って溢れるモノを眺めたり、すてきなカーテンを吊るしたり、なかなかのお昼を食べたあとに保養地を通りすぎて山の上の僻地に行ってき…