よるのおわり

日々を愛でる

2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

雰囲気を買っている

こちらでは、商品を包む袋が有料化されている。4年前もそうだったけれど、その傾向はさらに強まり、デパートや専門店でも袋をくれなくなった。そして商品自体にも包装が簡略化されていて、ちょっとした小物だと箱や袋にも入らずそのままを渡されたりもする。…

早朝は私だけのもの

Lを保育園に連れていくために少し早く家を出た。いかにもここの2月らしい朝で、まだ少し夜の暗さが残る空気に冷たい月が浮かび、寒い風がびゅうびゅう吹いている。深呼吸すると、夜のあいだに沈殿した新鮮な空気の名残を感じた。その匂いを嗅いで、唐突に、…

ガラスに映ったペルソナ

だいぶ日が長くなってきて、特に夕方が明るくなったなと感じる。それで、保育園にLをお迎えに行って連れて帰るとき、電車の中でおもしろい感じに光が反射していた。通路の側を向いて座った女の人がひとり。そして私たちとその人のあいだについたてのガラスが…

流れる氷

放射冷却で冷え込んだ休日、Lをベビーカーに乗せて川の横の土手を散歩していると、橋の下に薄く氷が張っているのが見えた。砂利を拾って投げて上に乗せたりして遊んでいると、どうやらその氷が動いているらしいことに気づく。冷たい風が吹く方向に向かって、…

早朝の不通

こちらの時間では早朝から大事なお仕事があったので、早起きして大学へ。Lが生まれてから早起きができない体質になってしまって、こういうときには起きられるかどうかと気にして一晩ずっと眠りが浅くなる。良くない。さて、それで4時前に家を出て駅に行くと…

ただ目に見ることを任せる

目で見るということはそれだけ考えているということなので、けっこう疲労する。それで、そもそも疲れているときには、目にただ見るのを任せるような状況になることがある。目が何かを見てもそれを理解・解釈しないようにしている状況というか。時差ぼけとか…

違い

友人を訪ねてバルト三国のあたりに行ってきた。そこで思ったことをいくつか。まず、人の雰囲気が違う。コミュニケーションをとると優しい人たちばかりなのだけれど、歴史的な背景もあってか、初見ではロシア的なぶっきらぼうさを感じることがよくあった。そ…