よるのおわり

日々を愛でる

2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

夜の防波堤

ハンバーガーを食べた後に店を出たのが19時過ぎだったこともあって、そのまま近くの海を散歩した。向こうのほうでは夜空が明るくなっていて、見晴らしの良いところに出ると、それは雷であることがわかった。音も聞こえてこないくらい遠くの海の向こうの積乱…

おむつの子供が温泉から排除される話

八丈島で調査をしていた。ある日の調査が終わったあと、観光地としても有名な「みはらしの湯」にやってきた。10ヶ月になる子供をつれて行ったのだけれど、施設に入るなり、受付にいた年配の女性に「おむつの外れていない子供はお風呂に入れません」と言われ…

過去の思い出

島での調査を終えて、夕方に羽田空港に着き、かつて博士課程の3年間を送っていた大学に向かった。ちょっとした用事を済ませて外に出ると、だいぶ暗くなっており、夕方と夜の境目をだいぶ夜に移動したところにあった。9月の終わりの、秋を感じる夜風が気持ち…

樹の上に

よく通る野原にパトカーが停まっていたのが数日前。今度は、サイレンとともに消防車もやってきた。消防士たちが、近隣住民と思しき人たちとともに、ガジュマルの樹の上を見上げている。しばし立ち止まって眺めてみるも、なにがあるのかよくわからない。 もし…

雨のバン

夜になって雨が止んだあとには涼しい風が吹き、湿度は高いけれど外に出ていると気持ちがいい。この風なら蚊もやってこないだろう。Lを抱っこして廊下から外を見ていると、たまに車が通ったり、もっとたまにオオコウモリが飛んだり。 まだ雨が降っていた夕方…

ハンタ道

混雑する中秋の宴に行くよりは涼しい夕方の風の中を散歩してはどうだろうということで、ハンタ道を北に辿った。高級住宅街のような脇道を1-2キロほど北上すると、道は途端にワイルドになり、お墓の横を通り抜ける山道になった。山道は狭く急な下り階段に続き…

突然の石獅子

自転車でいつものコースを走っていたところ、ふと黒いものが視界に入った。注意してみると、やはり、どこか隙を感じさせる荒削りな造形の、石獅子である。帰りにも同じ道を通って、自転車を降りて近くに行ってみたら、たしかにそうだった。民家の塀の上に、…

夕方の風

病院にかかっているRを待ちながら、Lを抱っこして病院のまわりを散歩した。この日は台風が抜けたあとで、太陽の光の雰囲気が秋のようで、そろそろ日が沈もうとしていたこの時間帯には気持ちのいい風が吹いていた。病院の待合室の裏に見えていた散歩道のよう…

海とキウイ

朝、まだまだ熱い太陽の光を浴びながら、今日は家でお仕事をして、区切りがついたら海に泳ぎに行くのもいいな、とふと思った。仕事にはなかなか区切りがつかず、小さなスコールが何度もやってきたりなどして、家を出ることができたのは16時過ぎだった。強烈…

集中仕事

RとLが出張のためおらず、すごく久しぶりに、ひとりで長いあいだ暮らしている。子供が生まれる前はこんなにたくさん使える時間があったんだ…と驚くほど負担が減った一方、毎日がどこかのっぺりとしてしまう (たぶんこれは寂しいということなのだろう)。朝か…