よるのおわり

日々を愛でる

2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

休みの終わり

長い「お休み」の終わりの日曜日の夕方、ケーキを食べたいね、散歩に行きたいね、とRとおしゃべりをする。ここは西のほうだから、陽が落ちる時刻も遅い。17時を過ぎても昼間のような明るさである。 すこし車を走らせて海岸へ行き、サンゴの破片を踏みながら…

オオツルボ

宿泊したカレッジの庭では、大木の下に青い花がまとまって咲いていた。そこだけ遠くから見ても青くなっていて、まるで絵の具で塗ったかのよう。遠くから写真を撮って満足していたけれど、あの花はなんという名前なのだろうと、帰国してから気になりだした。 …

春の朝

遠くのほうに朝の太陽がのぼっていて、すこし霞んだ空気を通して、まわりの景色はピンク色に染まっていた。海のほうから風が吹いて涼しい。春の朝の匂いがして、東京だと温暖なゴールデンウィークの頃の気候だろうか。シロガシラが2羽、電線の上にとまって、…

アジトに攻め込む

悪の組織に捕らえられていたのを逃げ出した。追っ手が迫るなか、土管の中に隠れる。そこを覗きこんだ追っ手に、猫のような目で向かい合って、どうなってるのかはよくわからないけど、ひたすら無表情な目で睨んでいたら追っ手は私のことを忘れて見逃してくれ…

朝の庭

時差ぼけでやはり早く目が覚めたので、日の出の時刻にあわせて部屋を出て、魅力的な庭を散歩する。満月が浮かんでいる。 沈丁花の匂いがして、道の脇を見たら花が咲いていた。Rに教えてもらったから沈丁花だとわかるのだ。明るくなってくると、マグノリアや…

日曜の帰り道

仕事から帰ってくる日曜の夕方の道路の様子が好きだ。自転車で職場から帰ってくるとき、工場地帯なので、日曜はがらんとして、広い道路がよけいに寒々しい。追い風に吹かれて走りながら、京都の日曜の夕方は渋滞だったな…とふと思い出した。 日曜に仕事に行…

植物園

ぽかぽかと暖かい日、お仕事中のRを待ちながら、Lと一緒に小さな植物園を散歩した。 ナギという木からは良い匂いがしているように思ったけれど、木が植わっているのが道から外れたところで、近くまで嗅ぎに行けなかった。サイカチという木はふさになった豆が…

傘が壊れる

朝から強い雨が降っていて、初めてバスに乗って仕事に行った。バス停は家の近くにあるから、駅まで歩く必要はない。しかし目的地のバス停は仕事場から離れていて、多少歩く必要がある。(それでも駅から歩くよりは近い) バスを降りて歩き出すと、雨は弱まっ…

春の夜の匂い

久しぶりに、早朝まだ暗いうちに家を出た。ふわっとした匂いがして、ああこれは春の夜の匂いだったと気づく。胸がきゅっと締めつけられて、でもどこかわくわくしてくる、大好きな匂い。 春の夜の匂いは何からできるのだろうと考えながら、これまた久しぶりな…