2013-04-01から1ヶ月間の記事一覧
まったくおそろしいものです。たった一通のメールがその日の気持ちを180°変えて。ここにこんなことを書かせるのですから。
しばらく左側の肩・首のこりがひどかったところに,おとといから発疹があった.顔面の左上側だけに赤い跡ができて痛く,左側の髪の毛を触ると毛根が痛い.左頸部のリンパ腺だけ異様に腫れている.皮膚科に行ってきたら,帯状疱疹とのことだった.神経系に潜…
ここしばらく原稿を書いていた. そのせいか,こちらに文章があふれてこなかった.そういうときに,無理やり文字をしぼりだしてはいけない. 望まなくても,書かれた文章は力を持ってしまうので.次から気をつけようっと.
勝手に「豆の匂い」と呼んでいる匂いがある. 梅雨の直前くらいに,公園などで強く香る,青臭い匂い.本当にマメの匂いなのかは知らない. でも,それをかぐと,また梅雨が来るんだなと思う.今朝,芸大の入口で,ちょうどその匂いを嗅いだ.
恥ずかしさと自己嫌悪で死にそう、ということを書いたとして。そのことがさらなる恥ずかしさと自己嫌悪を生む。まったく世の中はうまくできている。
日曜夜最後の新幹線に乗った。車内に充満していたのは湿っぽい空気。だんだん寂しさに燻蒸されたような気分になってきて。行きは始発だったから、頭は重くて眠たくて。次からは夜の新幹線には乗らないと決めたのだった。
今日は,陽の光がきらきらしてて,強い風に春の匂いがして,しばらく読んでいた本を読み終わって,行きたい博物館をみつけて,おやつに買ったプリンがおいしくて.そうしたいろいろなキラキラしたものが,はたしてどれだけ伝わるのかと考えて,どれほどの意…
同じペンが2本あって、置き場所が決まっている。でも、1本があるべきところになかったり。別なところに2本みつけたりする。名前でもつけて個体同定すれば良いのかもしれない。
スカイツリーの上のほうが雲に覆われていた. ホタルイカのようなぬらぬらした光がその雲に閃く. ああいうのなら,悪くもないかな.
A4の裏紙をいっぱいに使って,細かい文字でアイデアを書きこんでいくのが大好きだ.パラグラフライティングの種みたいな文を重ねて,ところどころにイラストなんか入れたりしながら.でも,これをするには,落ち着いたひとまとまりの時間が必要になる.しば…
この場所が何なのかをやっと言語化できた.まず,感情によって世界の見え方は変わる. 逆に,物事の見方を変えると,つられて気持ちが変わる.この,後者を,書き捨てていく場所なのですよ ※. ※ 決めることによって縛られるので,こういう文章を書くのは怖…
電灯に透かされた若葉を見上げていた. 懐徳門の横であなたを待ちながら.半透明な葉が,風に揺られて光と重なる. たぶん,これまで見たなかで最もきれいな緑のひとつ.
「平均的な姿」というのはあくまで参考でしかない. 分散を考慮しなければ,先入観に絡めとられる. そうして,自分や人を型にはめてしまう.
朝開いたばかりの弥生門から,眠そうな目をした女性が出てきた. 自転車に乗って,マフラーをぐるぐる巻いて.もうひとりすれ違った自転車の男性も,非常に眠そうだった. 日曜の朝って,みんなそんな顔をしているのだろうか.私も,眠そうに見えているのじ…
「ほらね,睡眠って偉大だ.一晩眠れば,忘れたいことも忘れたくないことも,その切実さをきちんと失っている」
ここには書かないと決めた類のこと。そんなことを書きたくなっていて。でもやっぱりそういうことは書かないのだと。そんなメタな記述をしてごまかすのでした。
暗いうちに家を出たら,雨が降っていた. 路面は濡れていなかったので,そのままでかける.上野公園の噴水に差し掛かったとき. 街灯の光が水面に反射したところだけ,雨の波紋が見えた.雨が染みこんできて,けっこう冷えたのだけれど. それが見られたから…
事実はひとつでも解釈は自由だ. どちらだって可能なのだ. 他愛のない話を,楽しかったと思い出すことも. 何も深い話ができなかったと嘆くことも.
浜辺で本を読んでいた. 気づいたら膝くらいまで潮が満ちていた. それにともなって本が流れ出していく. 水が染み込んだら沈んでしまう!と焦ったのだけれど. よく考えたら,乾いていても本は水に浮かない.そんな夢.
漠然としたさみしさはそれほど強力でない. 対象がいるときのほうが,かえって強かったりする. 私は,この現象をして「さみしさに名前がつく」と称している.
夜が明けるのが早くなった. 冬だと真っ暗な時刻に,空がもう青っぽくなっている.今日,遠くのビルの向こうで明けていく朝を見て. 泥が沈殿して水が澄んでいくさまが思い浮かんだ. ビルのシルエットは落ちた泥のかたまり.そして細い月がきれいだった.
何も書きたくないということを、書いておこうかと思う。
普段あまり (というより,まったく) 二度寝をしない. できない,と言ったほうが適切なのかもしれない.明るい光の中でまどろむよりは,その眠さを持ち越したい. そして,夜,倒れこむようにして眠るのだ.でもたまに,二度寝の条件が整うときがある. たと…
好きなものも嫌いなものもたくさんあって. それらに出逢うたびに,揺さぶられる.おだやかな目で外を眺め,力強く漂えたらと思うのに. 心配になったり怒ったりさみしくなったり後悔したりして. そうして,揺れて,心の遊びが埋められていく.しかし,そう…
平日昼間の本郷から東京駅まで自転車で移動して,ワクチン接種を受けてきた.ビルの6階に入った診療所は天井が低く,窓のない蛍光灯の照らす,オフィスみたいなところだった.古びた新聞紙の切れ端やフォントのおかしな張り紙が壁にあって,でも清潔な雰囲気…
村上龍『限りなく透明に近いブルー』を読んだ. 前読んだのが高校生のときだから,10年ぶりくらい.彼の文章は相変わらず同じメッセージを放っていた. 「お前は閉じ込められている」と.今の私にはよけいに堪える ※. 高校生のときのように従わざるを得ない…
「集落が育てる設計図‐アフリカ・インドネシアの住まい‐ 展」に行ってきた.人間はどこにいても住まなければならないんだなあ…という妙な感慨があった.特に,土とともに生きているかのようなアフリカの家.そうした地域が特に取り上げられているのかもしれ…
休日の前日の夜中の雨。たいていは落ち着いた気分になって。わくわくしたりそわそわしたり。
数えるほどしか,てるてる坊主をつくったことがない. 晴れより雨を願うことのほうが多かったからだろうか. 大人になった後のほうが,晴れを喜ぶ機会は増えた気がする.