よるのおわり

日々を愛でる

連休

連休の前半。早く目が覚めてしまったのでホットケーキを焼いた。この日は予防接種のために都会へ行く。いつものように即座に終わり、お菓子ご自由にという不思議なシステムの恩恵を受けつつクリニックを後にする。これのおかげでLも来たがるし、まあいいか。
帰り道で企業のショールームをはしご。最初のところでカフェに寄ってすこし腹ごしらえ。意外と本格的で安くて空いていておいしい。ここは穴場だな。ふたつめは前回Lが気に入ったところで、今回もしばし楽しむ。堪能してそこをあとにして、途中のカフェで冷たいものを飲んでまたひと休み。混雑した駅に戻り、電車に乗って最寄りまで戻り、図書館に寄って本を借りて、リサイクルショップに寄って帰ってきた。よく晴れて暖かいどころか暑い一日だったけれど、曇ってからはひんやりとした。
翌日は職場へ行ってお仕事。Lはおとなしくしてくれて、そこそこはかどる。よしよし。パンを持っていってサンドイッチを作って食べた。帰りには銭湯にも寄った。
その次の日はふと思い立って港町へ。リサイクルショップで服を探し、ドーナツを食べ、Lの靴を購入。お寿司を買って最寄りの駅まで戻り、中華を食べて帰ってきた。多少は早かったのでおうちのお掃除を淡々と進めた。

中日を経て、最終日は少しはやくお迎えに行き、電車に乗って山の上のおうちまで。両親にLを見てもらい、私は日中お仕事を進める計画。夜に少しミーティングを済ませ、おいしい夜ごはんを食べてぐっすり眠り、翌朝さて出かけようと思っていると訃報が入る。とりあえず今日は…ということでそのまま出かけ、根を詰めて執筆を進めていたらあっというまに夕方。でもおかげでだいぶ完成に近づいた。
家に帰って相談し、みんなは明日から現地入りとのことだったけれど、子連れで連休のまっただなかを移動することには恐怖しかなかったので、こちらは遠慮させてもらうことに。部屋の遮光を工夫したらさらによく眠れるようになった。翌日、みんなを送り出し、Lとふたりでさて何をしようかと考える。この家は眺めが良くてリビングから外をぼんやり眺めているだけでも時間が過ぎていくけれど、退屈した子はそんな贅沢を許してはくれない。私の通っていた高校のある駅に行ってぶらぶらしようかということになり、だいぶ遅れて家を出る。だいぶ暑い一日。少し早くついたので書店で時間を潰し、開店と同時にカンボジア料理。あいかわらずおいしい。満腹になって店を出て、昔足繁く通った古着屋を覗いたりなどして街を歩き、Lは疲れたとのことで帰宅。もう眠そうにしており、家に帰ってしばらくしたら眠ってしまった。その日の夜もおうちに泊まり、ぐっすり眠った。
翌日は大都会に出て、Lをお泊まり先のふたりに預ける。電車で寝て起きて不機嫌だったため、カフェで一緒に休んでいると笑顔が見えてきた。穴場の屋上に連れていってもらい、大都会の高いビルや複雑な線路を眼下に眺めた。初夏のような太陽が照りつけていたけれど、ビル風が吹いてここは涼しい。みんなと別れ、街を歩いてインドネシア料理屋へ。少し待って入れて、おいしい料理を堪能した。お客さんはインドネシアの人が8割といったところで、ちょっと話すと「マレーシア?」とばれてしまった。イントネーションが違ったりするのかな…。都会は本当に人が多くて、お昼を食べたらすぐに帰宅。
すこし時間が早くて、今日はフリーなので、駅前のカフェに寄り、運よく空いていた席でお仕事の秘密プロジェクトを進める。こんなGWいつぶりか。すぐ帰るつもりが意外と集中が続き、図を作るスクリプトを完成させたあたりで帰宅。黄昏時。家に帰り、夕飯もそこそこに、ビールを飲んだりしながら作業の続き。23時頃に終わって寝た。
翌日の連休最終日も朝からずっと作業。お休みの日でメールが飛び交うこともなく(飛んではきた)、作業はだいぶ進んだ。けれど当初の想定に比べると不満の残る進捗状況。まあ、Lと非日常のお休みを過ごせたし良しとするか。
その日の夕方に駅まで行き、冷たい風の吹く中でLとRに再会し、一緒に家に帰った。

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4月、春の散歩

4月は、わりと余裕がありそうという予測に反して、あまりに忙しくてあっというまに終わってしまった。どうなっているのか。休日は保育園も休みで仕事はできず、ずっと家にいても精神衛生に良くないので、よく散歩に出ていた。海も山もあり、街もいくつかあって、職場に行ってもすてきなところなのでありがたい。都心のようなうんざりする混雑もなく、春の良い天気と暖かな気候でだいぶ楽しかった。数年ぶりに見る、あちこちに突然現れる満開の桜も良いものだった。桜並木みたいにたくさん並んでいるところより、こうしてひとつひとつが突然はっと目の前に出現するほうが好き。
病み上がりで近くの図書館に行ってゆったり帰ったとき。すこし遠出して山道を通ると不思議な墓地と庭園の素敵なお寺が現れて、そのまま道路の下を通って海岸に出たとき。予防接種で都会に行き、企業のショールームで体験型の展示を楽しんだとき。前から行きたいねと言っていたトンカツ屋さんに行ってのんびりお昼を食べたとき。職場に行って、そこでしかできないお仕事を進めつつ、お昼なんかも食べてリフレッシュしたとき。ふと思い立って博物館に行き、街を散歩してドーナツを食べて帰ってきたとき。お買い物に出てまたドーナツを食べ、家の掃除のため早めに戻ってきたとき。やむなくお仕事に連れて行き、夕食後にタピオカを買って飲み、朝食にも大満足したとき。いろいろ覚えていて、どれも楽しいものだった。
朝ホットケーキを作って食べることもあり、そんなときにはゆっくり家を出て無理しないで帰ってきたりしていた。子供が生まれる前には考えられなかったゆったりとした時間の使い方のようにも思ったけれど、その前もその前で都心の夜をむやみやたらに歩いていたりしたのだった。やっていることは年をとってもライフステージが変わっても変わらない。

 

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ジャムパンじゃないか

朝に都心を抜けて関東の北に行き、何度も来ている道を通って初めての場所まで。昨夜の残りのおかずに、駅前にあった産地直売ショップの2割引のコッペパン。ピーナッツ味。おもしろい午前の作業が終わってお昼になり、コッペパンにかじりつくと出てきたのはいちごジャム。端から赤いジェル状のものが見えていて、これはもしやと思っていたんだ…。お昼もそこそこに場を辞して、駅まで行き、また電車に乗ってお迎えに。移動でだいたい一日が終わる。家につき、コーヒーを淹れてひと息つきながら、食べる時間がなくて半分残しておいたジャムパンをやけ食いした。ピーナッツが良かったな…

後日、歯医者に行った帰りに町のパン屋さんでいろいろ購入。ピーナッツパンももちろん。家に帰って、半分はお昼の一部に、半分はおやつに食べた。こういう安っぽい味が食べたかったんだ…

インフルエンザ再び

ワクチンの副作用と思っていた体のだるさがようやく去りかけ、久々に職場に行って駆けずり回った夜、眠ろうとするとなかなか寝付けず、末端が異様に冷たい。雨が降って冷え込んだせいかなと思い、靴下を履いてありったけの布団をかぶって眠る。夜中、なにかがうまく決まらずに何度も何度も何かを繰り返す夢を見る。なんだか見慣れた悪夢だぞと思っていたら(延々と繰り返す系の悪夢は風邪をひいた時のお約束なのだけれど、このときのもはや忘れてしまった繰り返しは、実は初めて見るものだった)、朝になってみると頭が割れるように痛くて、起き上がることができなくなってしまった。無理をして少しだけトイレに立ったら冷や汗がだらだらと出てきて吐き気までして、これは本当にまずいとわかる。この時点で、これは今週いっぱい治りそうもないとなんとなく直感し、3日後の出張の予定をスマートフォンでぽちぽちとキャンセル。また、最低限の関係各所へ簡潔な連絡。

Lが起きてきて、「ごめんね無理なの…」と伝え、つらさの隙をぬって朝食や保育園の準備。息を整えてひとつ家事の作業をして、すぐにまた布団に倒れ込んで、荒い息をしながら3倍の時間かけてつらさの波を落ち着かせる、といったような感じ。自分の熱は上がっていくが、Lは平熱。近所の知人が保育園の送り届けをしてくださるということになる。ありがたやありがたや…

Lがインフルエンザにかかったとき、こちらにも感染することを予期して、日持ちのするジュースなどを購入しておいたのが幸いした。食欲はぜんぜんないけれど、脱水症状が怖いので水とジュースだけでも。とにかくうつらうつらしながら午前中が経過。寝巻きが汗でびっしょりに。熱はまた上がり、つらさはさらに増し、これはただごとではないぞと思い始めたため、病院へ電話。高熱だけれど来てもよろしいということになり、自分では100メートルと歩けなさそうだったのでタクシーを呼んで向かう。別室に案内され、前後の複雑な状況をいろいろ説明し、結局は抗原検査でインフルエンザとわかる。座っているだけでも苦しくて、目を閉じてぐったりしながら会計と薬の到着を待った。

帰ってから布団に倒れ込み、吸引式のインフルエンザ薬を服用。肺の毛細血管から薬剤が染み渡るようなイメージがあり、すぐに多少楽になったような気持ちに。その後すぐにまた眠り、保育園からの電話で起こされて夕方になっていたことを知った。この日はずっと寝ていても苦しいほどつらく、インフルエンザの威力を思い知った。

とはいえ薬もだいぶ効き始めたようで、多少は起きていられるようになり、食欲もすこし出てきた。子供には子供用の、自分には大人用のスパイスの効いたレトルトカレーを用意し、ゆっくり噛んで食べて、早く寝た。夜はだいぶ楽に寝られて、薬の威力を知った。翌日には完全に平熱になり、だいぶ頭がふらつくだけで、風邪のときのようなだらだら長引く具合の悪さもなかった。この日も寝ていようかと思ったけれど、布団に入っても眠ることはできず、結局座り仕事をゆっくりゆっくり進めていた。

インフルエンザに対する抵抗性はやたらと強いようで、義務教育のとき以来かかった記憶がない(それも、学級閉鎖で自分は元気な記憶ばかり)。それゆえに油断した。今回、ピークのつらさはインフルエンザが圧倒的だけれど、薬ですぐに解熱して翌日からは楽になるのなら、これは普通の風邪よりも良いのではないか…などと思ったりもした。とはいえ体力の消費され具合はだいぶ大きいし、薬がなければそうとう辛いはず。これまでにも現在にも多くの人の命を奪っている病であることを再認識したのだった。

みんなもっと長靴を履けばいいのに

強い雨と風が窓に叩きつける朝、本当は今日もお休みでいいのではという気がしつつ、いちおう登園しても良くなっているし、わたしは検診に行かねばならないしで、急いで家を出る。午後からは晴れるようだったけれど、今のところは外に出れば10秒で靴下までぐしょぐしょになること必至だったので、慌てて長靴を取り出す。インソールが足りないことに気づいたけれど、入れている時間はない。Lを急かして家を飛び出す。
保育園にLを預け、意外とすぐに来たバスに乗り、駅に着くともうピークの終わった時間帯。電車に乗って目的地につき、検診着に着替えてものの30分程度で終了。休暇になっているので (のにもかかわらず)、近くの大きな駅に行き、カフェでPCを開いてお仕事。しばしお仕事ののち、同じ建物に入っている靴を少し見て (最近のもたついたコレクションはどんな人が履くというのだろう)、別な駅に移動しようとしたところ、ずっと行きたかったお店がたまたまこの駅のデパートに臨時出店していたことを思い出す。はやる心をおさえて到着すると、目的の塩鶏はまだあり、ほくほくとしながら購入。実店舗は混みすぎていることもあってしばらく行けていないのだった。
このあたりから晴れて暑くなりはじめ、長靴が場違いな雰囲気になってくる。みんなもっと長靴を履けばいいのに。嵐では靴下まで濡れてしまうであろうに。
ひと駅乗って臨海方面に行き、閑散とした商業ビルの中のクリニックで狂犬病の予防接種。10年前の初アフリカ渡航時に受けたいろいろがすでに失効しているらしいことも聞く。今回のものも含めて、ものによってはだいぶお金がかかるので、健康はなによりも大事ではあるけれど、考えてしまう。お医者さんの専門的な話をふむふむと拝聴。職人肌な人の専門知識はどこで聞いても本当におもしろいと思う。こちらもすぐに終わり、早めの電車で帰宅。靴底の薄い長靴で歩き通したため、足の裏が痛くなってしまった。
その夜は塩鶏でひとりの宴会となった (Lはあまりお気に召さず)。家に帰ってからだんだんだるくなってきて、インフルエンザか風邪がいよいよLから伝染したかと思ったものの、ワクチンの副作用であるらしかった。翌日とその次の日も風邪をひいたのか判断に迷うだるさが続き、私が予防接種を受けるときにはどうしていつもその前にLが風邪をひいて私に感染しかけているときが多いのだろう…ということを思う。このだるさをあと2回も乗り越えないといけないのか…つらいな…