よるのおわり

日々を愛でる

日曜の帰り道

仕事から帰ってくる日曜の夕方の道路の様子が好きだ。自転車で職場から帰ってくるとき、工場地帯なので、日曜はがらんとして、広い道路がよけいに寒々しい。追い風に吹かれて走りながら、京都の日曜の夕方は渋滞だったな…とふと思い出した。

日曜に仕事に行く非日常感と、一日誰ともしゃべらない沈黙。そして仕事を終わらせた達成感が入り混じって、落ち着いたような、しかしどこか高揚した気分になるのだった。

こういう日の夜には、よく眠れるような気がするけれど、どうなんだろうか。

植物園

ぽかぽかと暖かい日、お仕事中のRを待ちながら、Lと一緒に小さな植物園を散歩した。

ナギという木からは良い匂いがしているように思ったけれど、木が植わっているのが道から外れたところで、近くまで嗅ぎに行けなかった。サイカチという木はふさになった豆が特徴的なようだったけれど、冬だから裸の枝が見えるばかり。なんとなくあれかな…という見当があるので、今度、実をつける季節になったら確認してみよう。

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休憩にコンビニに入りアイスを買ったら、レジのおばさんふたりに「可愛い赤ちゃんだね〜」と話しかけられた。ひとりは7人子供を産んだそうで、抱っこできるのは今のうちだから抱き癖なんか気にしないでたくさん抱っこしてあげてね、と話していた。

傘が壊れる

朝から強い雨が降っていて、初めてバスに乗って仕事に行った。バス停は家の近くにあるから、駅まで歩く必要はない。しかし目的地のバス停は仕事場から離れていて、多少歩く必要がある。(それでも駅から歩くよりは近い)

バスを降りて歩き出すと、雨は弱まってきていたものの、風が強い。ビニール傘を風上に向けて歩いていたけれど、曲がり道で風の当たる方向が変わって、傘はおちょこになって壊れた。傘を壊したのなんて、小学生だったとき以来とか、そんな感じではなかろうか。壊れた傘を体にまとうようにさしていたけれど、もういちど曲がり角を曲がる頃にはぼろぼろになっていて、もはや傘としての役目は果たさなくなっていた。

雨もそこまで強くはなくなっていたし、最後の道はもうスタスタと、急いで歩いて、建物の中に逃げ込んだ。靴はそこそこ濡れていて、靴下が指先に張りつく。そうして、傘をゴミ箱に捨て、ふぅと息を吐いて、今日の仕事をはじめたのだった。

 

春の夜の匂い

久しぶりに、早朝まだ暗いうちに家を出た。ふわっとした匂いがして、ああこれは春の夜の匂いだったと気づく。胸がきゅっと締めつけられて、でもどこかわくわくしてくる、大好きな匂い。

春の夜の匂いは何からできるのだろうと考えながら、これまた久しぶりな自転車を走らせた。朝焼けで空がピンク紫になっていた。

郊外

郊外のほうの大学で研究会があり、漠たる道を、少し離れた駅から歩いていった。この大学には、博士課程にあがる前に、取り寄せのできない本の閲覧とコピーに来たことがある。たしかクリスマスの終わったくらいの頃で、図書館はがらがらに空いていた。吹き抜けの見える暖かい場所に陣取り、世界中のいろいろな民族集団における子育ての本を読んでいた。外に出るともう真っ暗で、今回と同じように、駅までの長い道をてくてくと帰ってきたのだった。

今回も、研究会の途中で窓の外が暗くなって、木々が風に揺れているのが見えて、建物を出たときにはもう夜になっていた。