よるのおわり

日々を愛でる

石獅子

10連休の終わりのほう、南のほうに行ってきた。いつもはぜんぜん人がおらず、のびのびと車を走らせて道の駅に立ち寄ったりするところが、どこも混んでいる。さすが観光地。この調子だと、中部やモノレール沿いはもっとひどいだろうな。

とはいえ、われわれは石で作られた獅子を巡ってきたため、行った先々ではほとんど難儀しなかった。とぼけた表情の獅子が、道の脇や草むらにぽつんと鎮座しているのをみつけたときの喜びは大きい。正確な場所はわからないから、近くに車を停めて、あちこち歩いて探しまわる。遠くのほうから、あれ!あれじゃないかな、とみつけるのも楽しい。

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もうひとつの目的地として樋川を探していたときには、門中墓に迷い込み、厳かな気配に圧倒された。森を抜けてお墓に出ると、そこだけきれいに掃き清められており、お供え物の前に、白いふわふわした鳥の羽やススキみたいなものが風に揺れているのが見えた。

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連休が終わってからはずっと曇っている。

石とヤシ

家でお仕事をして、Lの面倒を見ていると、休みの日の時間はすぐに過ぎ去っていく。夕方前に農協に出かけて野菜をたくさん購入し、そのまま南に走ってぜんざいを食べた。その後、近くの農道を散歩して、石を見て帰ってきた。急にアブラヤシの並木が現われ、日差しが水平線の30°くらいの高さから照りつけて、目を細めた。17時を過ぎて夕方の放送が聞こえてきて、ザリザリとかすれた雑音に近かったけれど、たしかに「夕焼け小焼け」の曲が流れていた。たまに、風に乗ってここの曲がちぎれて飛んでくることがあるけれど、あれは夕焼け小焼けだったのだな。

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湿度

昼間、また都心のほうを歩いた。そろそろ暑くなりかけた気候で風が気持ちよく、足がくたくたに疲れた。

夜中、雨が降り出し、蒸し暑くて、まるで水に浸って寝ているような気分になって起きる。Rも起きており、意見の一致を見たのでクーラーをつける。クーラーをつけると、ぐずっていたLもよく眠る。
夜中、変わった雰囲気の夢を見る。内容はもう覚えていないけれど、人気のない夜の住宅街を、高台から見下ろしていた場面だけ。ここを攻略に行くのだ。

朝起きると、近くの小川は増水しており、ベネズエラではクーデターが起こっていた。すこし散歩に出かけて、川の様子をひとしきり眺めたあと、帰ってきた。

風邪

大移動の結果、風邪をひいてしまった。いつもは寒さにやられるので、今回は油断していたのだ。あんまりひどくはならない一方で、すぱっと治らず、ぐずぐず体調の悪い日々が続く。歳をとったな…と実感する。

それにしても、戻った翌日は大丈夫で、そのさらに翌日から体調が悪くなるパターンが多い。しばらくは気が張ってアドレナリンかなにかが出ていて、それが切れると風邪の症状が現れてくるのかもしれない。

春の大移動

飛行機と電車を乗り継いでおでかけをした。ぽかぽかと暖かい春の数日間。すこしお仕事をしたあと新大久保に行き、すっかり韓国色に染まった街を通り抜けて実にすてきで不思議なネパール料理を食べた。翌日はさらに移動し、お昼のパンはかみごたえがあっておいしく、話し合いは進み、夜に入ったオステリアは味も雰囲気もなかなか良かった。屋上の露天風呂には、春の夜の静かな空気が満ちていた。朝風呂に入っているときには、自分が今ここにいることの不思議を感じた。

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