よるのおわり

日々を愛でる

ストレルカ

大福製菓の「ストレルカ」というお菓子をみつけたので,買ってみたのだった.ずっしりした重さにもかかわらず200円.すごい.

ところでこのお菓子,中に入ってるのは何だったっけ…とWeb検索すると,最初にヒットしたのはソ連の宇宙犬だった.スプートニク5号に乗って,宇宙で1日を過ごしたあと,無事に地球に帰還してきたらしい.ふむふむ.

宇宙に行った犬のことを考えながら,アイスコーヒーと一緒に,冷房のきいた部屋で,9分の1切れをおやつに食べた.アーモンドの香りがすてきだった.

ヒノキ

空港で荷物の重さを計測したら、8キロくらいあった。それを背負って、終電の終着駅からひたすら歩く。なんせ終バスが20時にあるようなところで、駅前にタクシーが停まっているわけではもちろんなく。目指す宿は5-6キロ先で、ウェブサイトの案内には徒歩1時間と書いてあった。

 

夏の夜の涼しい風がさあさあと吹いて、星がたくさん見えて、両脇の田んぼからは蛙の声が響いていた。ところどころで電灯が足元を明るく照らし、ふと気づくと空には、雲を透かして、真っ赤なような大きな半月が浮かんでいた。

 

電車に乗る前に買っておいた麦茶をあおりながら、すこし呑みすぎた日本酒の酔いをさますようにして。車もほとんど通っていないから、歩道よりも平らで歩きやすい車道をひたひた歩く。やはり結局1時間歩いて、もっと山奥に近づいた川のせせらぎが聞こえるところに来て、目指す宿にやっとたどりつく。

 

ひとしきり説明を受けて、じっとりへばりついた汗を流そうと浴室に入ると、意外にもヒノキの大きな浴槽が現れて、貸し切り状態で、重たい荷物に痛めつけられた身体をゆっくり伸ばしたのだった。

 

そろりそろりと部屋に帰り、すでに日付が変わっていることを確認して、すぐに充ち足りた気分で眠りに落ちた。

ぜんざい

仕事が終わったあとにホームセンターまで行き,今度の調査に使えそうな道具を探した.そのあと,併設されているイートインに寄って,ぜんざいを一緒に食べたのだった.1日の終わりの日暮れどきで,まだ熱気がこもっているものの,だいぶ過ごしやすくなっていた.外の席に座ると,ぜんざいの冷気と,その弱った暑さが,ちょうど良いバランスになるように思った.

こちらのぜんざいには金時豆が使われているそうで,ぷっくりふくふくしていておいしい.氷のしゃりしゃりした舌触りに,やさしい黒糖の甘みがからまって,さっぱりしたおやつという雰囲気.ちゃんと専門店のぜんざいを食べに行かないといけないねと言いながら,夕暮れどきの公園をふたりでぼんやり眺めていた.

家に帰ってから,ゴーヤーのチャンプルーをつくり,贈り物にもらったハムを焼いて食べた.飲んじゃおうか…?と言いながらビールを出してきて,とりとめもないことや仕事のことを話し合いながら夕食にして,お風呂に入って,すぐに眠くなって,布団に入った.

なんでもないけれど,なんだか幸せな夕方.

満月

昨日,カフェインレスではないコーヒーを飲んだためか,夜中ずっと,意識が覚醒していて,なんだか眠った気がせず,朝も結局,いつもより1時間ほど早く,寝床から這い出してきてしまった.(ただそのコーヒーはとてもおいしいしっかりしたコーヒーだったので,それはそれでまあ良しとする).

この時刻,外はどのくらい明るいのだろうと,遮光カーテンをすこし開けてみると,意外にも,濃紺の背景からオレンジ色の光が飛び込んできて,よく見てみるとその光は,道路を挟んだ向かいの街灯と,その上に丸く浮かんだ満月から,発せられていたのだった.

すこしお仕事をして,そのあとにまた見てみると,外はすっかり青くなって,ただし満月はまだ浮かんでいた.(そういえば昔は,こういう時間帯にはすでに自転車に乗って職場に移動していた…)

ハリラヤソング

行きの飛行機はがらがらで,横一直線,向こうの窓まで誰も座っていないような状況だった.なんだかCAさんたちもなんだかなごやかな雰囲気.ハリラヤの歌がいくつかかかっていて,今回の滞在中,いたるところでこれらの歌を耳にすることになる.

帰りの飛行機が早朝,関空について,扉が開いた後で流れてきたのもまさにこれらの同じハリラヤソングで,あはは…となんだか脱力してしまったのだった.


SATU HARI DI HARI RAYA - M NASIR


Khai Bahar & Siti Nordiana - Suasana Hari Raya


Lagu Raya : Balik Kampung by SUDIRMAN