よるのおわり

日々を愛でる

はじめての雨

雨というのも,考えてみれば不思議なもので.

だって,空から水が落ちてくるのですよ.

 

雨の日は,音や匂いがよく感じられるようになる気がする.

気分がしっとりして,世界がちょっと違って見える.

 

この世に生まれて最初に雨を見たとき,何を思うのだろうと想像する.

 

先日,30年間「独房」に閉じ込められていたチンパンジーの話を聞いた.

陽の光もささず,仲間もおらず,人工照明の下で30年間.

彼女 (たぶん) が,おそるおそる屋外飼育場に出ていくさまを動画で見た.

 

飼育場ではその後,雨も降っただろう.

彼女は雨を見て何を思っただろうか.

 


※ 性皮の腫脹具合から.この話は以下に詳細がある.

30年ぶりの空 -京都大学霊長類研究所