よるのおわり

日々を愛でる

寒さの境界

寒さには、モノの境界をはっきりさせるようなところがあって。
それがどうも得意ではない様子。

真冬はまだ良い。
何もかも、はっきりした境界のなかに、しっかり固定されてしまうから。

冬の終わりは好きだ。
境界がゆるみはじめる気配が、なんだかわくわく楽しくて。

問題は秋から冬の移行期かもしれない。
強まりはじめた境界が、人やモノを落ち着かなくさせる。
いそいそと入りこんだ境界も、まだ心体になじまない。

…1月がはじまると、境界も強固になってくる。
白い光と北風が、いよいよ冷たくなってきて。