よるのおわり

日々を愛でる

黒いもの

家の前を黒っぽいぬらぬらしたものが通りすぎたような気がして,一度は建物に入ったものの,気になって,また外に出て追いかけてみた.中世西洋の絵に描かれた悪魔のようなものに見えたのだった.

路地の先では真っ黒な黒猫が2匹,揉み合ってけんかをしていて,それで黒いかたまりが通常以上に大きく見えたのがわかった.

私が近づくとけんかは解散になって,2匹は散り散りに逃げていった.