よるのおわり

日々を愛でる

金色の光が緑に染まる

東京は,5月にしては記録的な暑さだったのだそうな.

痛いような陽射しがつくった陰に身を縮こめて,吹き抜けていく風に汗を乾かしながら,「どうして葉っぱはあんなに柔らかいのに,風に揺れて森がふるえるときには,あんなに乾いたサラサラする音が聞こえるのだろう…」と考えつつ,雑木林を通り抜ける金色の光が緑に染まっているのを見たとき,なんだか,圧倒的な爽快感が一瞬駆け抜けていって,生きていることがとても素晴らしいことのように感じられた.

あとから何度もその感じを思い出そうとしているのだけれど,こぼれたパン屑みたいなかけらしか,拾えていない.