よるのおわり

日々を愛でる

オオツルボ

宿泊したカレッジの庭では、大木の下に青い花がまとまって咲いていた。そこだけ遠くから見ても青くなっていて、まるで絵の具で塗ったかのよう。遠くから写真を撮って満足していたけれど、あの花はなんという名前なのだろうと、帰国してから気になりだした。
自分の写真にはアップで撮ったものがない。同行者たちは庭の風景をfacebookにアップロードしており、そのなかに青い花のアップがあるかもと探してみるけれど、やっぱりない。
インターネットで検索しても、複数の候補が該当して、どれかひとつに絞り込めない。

むむむ…と思っていたところで、写真のフォルダを見返していると、植物園で撮った別な写真が出てきた。これは、針葉樹なのに落葉するメタセコイア (看板にそのような説明があった) を、おもしろいなと思って撮ったのだけれど、その根本に、例の青い花がたくさん咲いているではないか。
これくらい近くで撮ってあれば、花や葉の形がよくわかる。調べていくと、最初ハナニラのように思われたけれど、オオツルボ属のなにかの種のほうが近いようだった。球根から開花するらしい。
ラテン語の属名はScillaだけれど、Scyllaと間違えて綴っているサイトがあったり、日本語のほうでもオオルツボと間違われていたり、なかなかかわいそうな属のようだった。
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