よるのおわり

日々を愛でる

お前と俺とは赤の他人だ

10年ぶりくらいに『東京ゴッドファーザーズ』を観た。あらすじをまったく忘れていたので、もう一度はじめから楽しめた。(忘れることにもこんなメリットがあるのだ)

雪が降った東京の冬の景色や、年末年始の東京のからっぽになった雰囲気を思い出して、ああいいなあ…と観ていた。そして、子供が産まれたからか、最後のほうで泣きそうになってしまった。一緒に観ていたRも目に涙をためていた。(悲劇の物語でもないのに)

エンディングのテーマソングが好きで、「金がなければこの世は〜」みたいなフレーズがあったと思っていたのだけれど、そんな部分はなかった。

100日会

子供の産まれた病院で、生後100日のお祝いの会があった。実際にはまだ100日ではないけれど、産婦人科が昨年末で閉鎖になっており、100日以下でもすべての子供をまとめてお祝いしてしまうということになったそうな。

キリスト教系の病院なので牧師さんの話があったりして、なるほど…と思ったのは、以下のフレーズ。

子供は神様からの授かりものと言いますが、実はそうではない。神様からの預かりものなんです。

子供だってそのうちひとりの人格を持っていくし、両親だけが子育てのすべての責任を負わなくても、みんなで育てていけば良いんだよね…と気が楽になる。

賛美歌風の病院テーマソングを職員さんたちが歌ってくれて、産後に入院していたときのことを思いだして、涙がでてきそうになった。帝王切開で産まれた夜や、おだやかな土曜の昼過ぎに、ボランティアの一団が現れて、賛美歌を歌ってくれたときのこと。(のちほどRもそう言っていた)

みんなだいぶ移籍してしまったからか、お世話になった助産師さんたちにほとんど会えなかったのが残念だった。

末吉の森

歯医者の付き添いでお出かけしたあと、前々から行きたかった食堂でお昼。ゆし豆腐もふーもおいしくて、定食にはチキンカツやらぜんざいやらもついてきた。どうりで繁盛しているわけだ。

その後、車で通り過ぎるときにふと見かけた公園へ散歩に。見かけたときにビビッと直感がはたらいたのだけれど、それは正しかったようだ。広大な森が広がっていて、不思議な雰囲気に満ちたお宮まであった。




帰りの長い長い階段では、しりとりをしながらグリコをした。しりとりで答えた単語の文字数だけ、先に進めるのだ。

バゲットは昼から

ホームパーティをした。キノコのアヒージョ、アボカドとトマトのグァカモレ、ニンジンのラペ、鶏ムネ肉のチキンステーキ、レタスとルッコラのサラダ、そのほか生ハムやチーズやオリーブの実など。バゲットはどこも昼過ぎからしか作らないとのことで、入手できるかちょっと焦った。あと、ロールケーキ2本 (これはさすがに自作ではない)。サーモンのクリームスープの準備もしておいたけど、みんなお腹いっぱいで結局作らなかった。

サーモンのマリネ、エビのマリネ、たこ焼き、クッキーを差し入れしてくれて、わいわい食べた。

写真を撮るのは忘れた。(いつも忘れる)

オレンジの風車

朝、ちょっと暖かい空気の中で、夜が明けようとしている。遠く向こうに、オレンジ色の朝日に染まった大気の中に小さな風車が回っているのが見えて、あそこでは今、風が吹いているのだなとわかる。

のちほど、珍しく早くに起き出してきたRが、今日は空が真っ赤だよと言う。ふふふ、それは私も知ってるのだ。