よるのおわり

日々を愛でる

夕暮れの青

土曜に職場でひとり朝から仕事をして、夜にやっと終わらせることができた。休日は職場までバスが来ないので、最寄り(といっても徒歩15分かかる)のバス停まで歩く。この辺りの工業地帯は、土日は本当に人がいなくて静かになるのだけれど、誰もいない工場の建物や屋根の向こう、夜になりかかっている夕暮れの空が深い水のように青くて、雲が薄く混ざり合っているその手前にそびえる建物のシルエットは、泣きそうなほどきれいだった。バスに乗って駅の方に行くと、建物には灯りがついていて誰かがおり、静かな空の美しさは、そちらのほうには存在していなかった。

こちらに帰ってくると、風雨が強い。空港から出ると湿気が全身を包む。ああ帰ってきたな…と思う。バスの窓からは、大きな野原の草や木が風に揺れて、夕暮れの青のなかで雨になじんでいるのが見えた。こちらの夕暮れも、深い青をしていた。

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自転車のち風邪

1週間ちょっと置いて再度自転車に乗ったところ、体が順応したのか、非常に調子が良い。すいすいと90 kmほど走って、昼過ぎに帰宅。まずまずのペース。
しかしその夜、喉がにわかに痛くなる。肩がだるいのも自転車に乗ったせいかと思っていたが、違うらしい。不調は翌日もつづき、午後にLを連れてあちこち駆け回ったせいもあってか、夜からまた風邪をひいて寝込んでしまう。なんてことだ。結局土日を風邪で寝込み、月曜には峠を越したもののほとんど休業状態。おそらく、1週間前に熱を出したLから伝染ったのだと思う。
20代の後半から、こういう風邪をひくことが増えた。疲れだか身体負荷がか体感気温だかの累積値が容認基準を超えると、これはまずいぞという自覚症状のないままに体調が崩れる。そしてすぱっと高熱が出てすぱっと治るという感じでもなく、微妙な発熱が1週間くらいつづき、そのあいだの最初数日間は頭がふらふらして仕事がほとんど進まない。
1ヶ月の短い間隔で風邪をひいたのは今回が初めてなので、今後年齢を重ねていくにつれて、もっと気をつけなければならないのかもしれない。

久々の自転車

1年半ぶりくらいに長い距離を自転車に乗った。久々のためやはり身体にこたえて、後半は、首や肩が凝り、腰は痛く、ちょっと脱水症状が出た。出かけたときには曇っていたため油断して日焼け止めを薄く塗っていたら、途中から晴れて、特に薄かった部分は皮膚が赤くなって痛くなってしまった。
しかしそうした苦労があってもかえがたい楽しさがあって、数時間のうちに何十キロも離れた場所まで行って戻ってきた浮遊感、休憩のときに食べるおにぎりやぜんざいのおいしさ、風に乗って移動する雲の影を追いかけるスピード感など、だいぶ満喫した。苦労して自分を追い込むこと自体も、私はけっこう好きで、たまにそうしたことをすると「ああ生きてる…」と妙な感慨を抱く。安穏な日常を、新しい驚きでもって甘受できる気がする。

ふにゃふにゃした1日

前夜がけっこう大変だったため、今日は午前休のRとともに、ゆったり起きてホットケーキを焼き、のんびり家事をした。久々に快晴で、洗濯物と布団を干す。こういうときに限ってLはよく眠り、あっという間に時間が経ってお昼前になってしまう。Lを預け、食べに行ったお昼はそこまで美味しくもなく。Rを送り届けて戻ってきてけれど、寝不足でぼんやりしており、ふらふらと作業を進めているうちに夕方になってしまった。
決して良くはないけれど、まあ悪くもない、ふにゃふにゃした1日。